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企業周年イベントとは?事例・企画30選と費用相場・成功のコツ

本記事では、企業周年イベントの基本的な考え方から、社内向け・社外向けそれぞれの企画アイデアと実際の企業事例、費用相場、成功させるためのポイントまでを解説します。自社に合った周年イベントを企画する際の参考にしてください。

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目次

1.企業周年イベントとは?その目的

まずは、企業周年イベントの概要や目的について見ていきましょう。

(1)企業の周年イベントとは?

企業の周年イベントとは、文字通り、企業が5周年や10周年、100周年などの節目を迎えたときに行うイベントのことです。会社のこれまでの歩みや、これからのビジョンを共有します。式典やパーティー、展示、オンライン/ハイブリッドなど形態はさまざまで、企業ごとに目的に応じたイベントが企画されています。

(2)企業が周年イベントを行う目的

企業が周年イベントを行う目的について、社内向け・社外向け別に解説します。

①社内向け企業周年イベントの目的

社内向けの企業イベントの目的は4つあります。

ⅰ)【社員に対して感謝を伝える】

企業が周年イベントを実施するもっとも大きな理由は、従業員に対して感謝を伝えることかもしれません。自社がここまで成長できたことに対して従業員に感謝し、彼らを労う目的で開催します。

ⅱ)【自社の歴史やビジョンを共有する】

自社がこれまで歩んできた歴史や、これからのビジョンを共有するのも目的のひとつ。歴史を学ぶことは企業理念の再確認や浸透にもつながります。また、ビジョンを語ることで社内全体の士気を高めます。

ⅲ)【従業員間のコミュニケーションを活性化させる】

周年イベントは数年~数十年に一度の大きなイベント。普段会わない社員と交流できる機会なので、部署に関わらず従業員どうしのコミュニケーション促進が期待できます

社内イベントに参加した経験のある人を対象に株式会社JTB コミュニケーションデザインが行った調査(2022年)によると、約45%の人が、社内イベントの実施によって「職場の中でのコミュニケーションが増えた」と回答しました。

画像引用:社内イベントのコミュニケーション効果に関する調査

また、ビジネスイベント担当者向けに株式会社JTBが2023年に実施した調査によると、ビジネスイベントに参加する目的として、「通常では得られないコミュニケーションが図れる」と回答した人が最も多い結果が出ました。

引用:ビジネスイベントに関するインターネット調査報告レポート

これらのことから、開催する企業側も参加者側も、お互いにコミュニケーションへの期待が大きいことがうかがえます。

ⅳ)【社員のモチベーションを高める】

社員のモチベーション向上も大きな目的です。前述のようにビジョンを共有して士気を高めることはもちろん、社員旅行など安らげる時間を作ることで、会社への信頼感や組織としての一体感の強化も期待できます。

株式会社JTB コミュニケーションデザインの調査(2022年)によると、社内イベントの実施によって「仕事に対するモチベーションが上がった」と回答した人が約42%でした。

画像引用:社内イベントのコミュニケーション効果に関する調査

②社外向け企業周年イベントの目的

社外向けの企業周年イベントの目的は3つあります。

ⅰ)【お客様に感謝の気持ちを伝える】

これまで関わってきたお客様に積極的に感謝を伝えましょう
今現在関わりが薄くなっていたとしても、周年イベントの開催によって改めて連絡をとるきっかけにもなります。

ⅱ)【今後の取り組みの社外へのアピール】

周年イベントが注目されれば、イベントを通してこれからの取り組みを外部にアピールするよい機会になります。

ⅲ)【企業ブランドイメージ刷新や強化】

新たなロゴなどを作れば、そこに込められた想いを外部に伝えるツールにもなります。また、イベントなどを通して伝えることもできます。

2.周年イベントの基本的な構成

周年イベントの内容は、大きく「従業員や取引先への感謝を軸にしたもの」と「経営の節目としてのメッセージを軸にしたもの」の2パターンに分かれます。どちらにするかは、周年イベントの目的をベースに選びましょう。

(1)感謝重視型の周年イベントの内容

スタートアップや創業家が経営する会社の周年イベントでは、「ここまで来られたのは皆さんのおかげ」という感謝の色合いが強く出る傾向にあります。対象は従業員が中心になりますが、取引先(顧客や協力会社)まで招くケースもあり、この範囲は会社によって幅があります。目的が感謝である以上、内容も食事によるおもてなしや記念品の贈呈、ゲームでの景品といった、参加者を楽しませる要素が中心になります。会場はホテルの宴会場やバンケットルームが定番で、食事を楽しみながら進行していくスタイルが一般的です。

プログラムの流れとしては、代表による冒頭の挨拶から始まり、代表や社内の人間、あるいは重要な取引先の経営者など来賓による乾杯へと続きます。その後は食事をしながら同じテーブルの参加者どうしで会話を楽しむ懇談の時間となり、この間に周年記念映像を流したり、各部門長がステージで挨拶をしたりすることも多く見られます。

続くコンテンツの時間には、芸人を招いたり社員が出し物をしたりする「見て楽しむ系」と、ビンゴ大会のように席にいながら参加できる「体験系」の2つの方向性があり、どちらか実施されるケースが多いです。最後は代表や先代社長による締めの挨拶で結ばれるのが、ベーシックな流れとなります。

(2)経営メッセージ型の周年イベントの内容

事業規模が大きくなり営利色・企業色が強まるにつれて、周年イベントは単なる感謝の場から、これまでの歩みとこれからの展望をつなぐ「節目の場」としての性格に変わっていきます。こうした企業では、二部構成をとるケースが多くなります。

第1部は「経営メッセージ」の時間として、シアター形式の客席に座った参加者がステージ上の経営陣の話を聞く、比較的フォーマルな内容です。ここでは業績や会社の歩みの振り返り、それを踏まえた今後の方向性、新しいパーパスやミッションの発表など、経営の節目を示す内容が語られます。

第1部を終えると、隣の会場に移動して第2部に進むのが一般的です。第2部の内容は大きく2パターンに分かれます。一つは懇親会として立食パーティ形式で行うパターンで、軽い乾杯の後、懇親をメインにする場合はコンテンツを1〜2個、コンテンツを充実させたい場合は3〜4個程度組み込みます。もう一つ、より多くの企業で採用されているのが表彰式形式です。こちらは立食よりも着席のビュッフェ形式が主流で、食事を楽しみながら順次表彰者が発表され、表彰されていく流れで進行します。

また、周年イベントをイベント企画会社に依頼することを検討するなら、以下の記事が参考になります。

3.企業周年イベントの効果的な企画・アイデア11選&24事例

それでは企業周年イベントのアイデアを見ていきましょう。ここでは、まず11個の効果的なアイデア(企画例)について、24個の事例を交えながらご紹介します。

分類アイデア(企画例)主なターゲット
社員の一体感を高める周年イベント企画①社員の心を一体化させるゲームプログラム社員
②職場を見学・体験できるプログラム社員の家族
③社員のモチベーション向上のための表彰式社員
④会社の歴史をまとめたヒストリーパネルの展示社員
企業ブランディングにつながる周年イベント企画⑤これまでの歩みをまとめた動画を作成社員・取引先・顧客
⑥周年記念ロゴやノベルティの作成社員・顧客・一般
⑦特設サイトを開設顧客・取引先・採用候補者
顧客へ向けた周年イベント企画⑧周年記念キャンペーンを開催顧客
⑨展示イベントを開催顧客
マンネリを防げるユニークな周年イベント企画⑩オリジナルテーマソングの作成社員
⑪ゲスト・タレント・著名人の活用社員・顧客・一般

(1)社員の一体感を高める周年イベント企画

周年イベントは、単なるお祝いの場ではなく、社員同士の結束力を高める絶好の機会でもあります。特に近年は、テレワークの普及や組織の拡大により、社員間のコミュニケーション不足を課題に感じる企業も少なくありません。そのため、周年という節目を活かして、社員のエンゲージメントを高める企画を取り入れる企業が増えています。

ここでは、チームワークの強化やモチベーション向上につながりやすい、社内向けの周年イベント企画をご紹介します。

アイデア①:社員の心を一体化させるゲームプログラム

ゲームプログラムも効果的なアイデアのひとつ。ビンゴ大会や謎解きゲーム、チームビルディング系のゲームなどさまざまです。
コミュニケーションをとったり社内の一体感を得るために、ゲームは有効です。

【企画事例:株式会社ラルズネット】

画像引用:https://www.rals.co.jp/recruit/blog/2021-event

株式会社ラルズネットでは、創業20周年イベントにてこれまでを振り返るスライド上映やビンゴ大会を開催しました。
出社している社員は感染対策をしつつスクリーン前に集合、リモートワークの社員は自宅から参加できるハイブリッド形式での開催です。

豪華賞品をかけて盛り上がり、社員同士の交流も生まれ和やかな雰囲気でイベントを終えられたといいます。

【企画事例:株式会社 フクダ・アンド・パートナーズ】

引用:https://www.fandp.co.jp/photo/20th_anniversary_party

株式会社 フクダ・アンド・パートナーズは、創立20周年記念パーティーに全国の社員とそのご家族を招き、くじ引きやじゃんけん大会などのゲームで盛り上がりました。新型コロナウイルスの感染拡大で1年ほど待っての開催でしたが、感染対策を行いつつも盛大なパーティーとなりました。

【企画事例:ラクスル株式会社】

引用:https://recruit.raksul.com/story/raksul-vision-day-2024/

ラクスル株式会社は2024年に創業15周年を迎えました。そのお祝いとこれからの期待を込めた懇親会では、たくさんのプログラムや趣向を凝らした演出・仕掛けなどで、会場は大いに盛り上がりを見せました。中でもチーム対抗の宝探しは、見つけた宝箱からクジを引いてお宝を手に入れるという趣向を凝らしたゲームでした。

社内イベントのアイデア・企画・事例は以下の記事も参考になさってください。

また、ゲーム系イベントは、以下の事例のように社外向けの企業周年イベントにもおすすめです。

【企画事例:株式会社オアシスティーラウンジ】

引用:https://www.chunshuitang.jp/news/46941

株式会社オアシスティーラウンジが運営するお茶専門カフェの春水堂では、日本上陸9周年を記念して、店頭で配布のBINGOカードに記載のある9つの商品を店内でご飲食することでBINGOを埋めるとドリンクチケットなどの商品がもらえる「Thank9 BINGO(サンキュー ビンゴ)」イベントを実施しました。

【企画事例:エッペンドルフ・ハイマック・テクノロジーズ】

引用:https://techplay.jp/event/882205

エッペンドルフ・ハイマック・テクノロジーズでは、日本法人創立25周年を記念して、誰でも参加可能なオンラインクイズ大会を開催しました。
景品は、「ピペット型ボールペン」や「オリジナルTシャツ&サコッシュ」など会社にまつわるものを採用し、一般の方々にも周年イベントをアピールしました。

以上のように、ゲーム系のイベントは、社内向け・社外向けのどちらの企業周年イベントにもアレンジができます。

アイデア②:職場を見学・体験できるプログラム

社員の家族も参加できるイベントの場合、職場の見学・体験プログラムは有効です。実際に職場を見学することで、自分のパートナーや家族が普段どのように働いているのか、どのような想いを持って働いているのかを想像できます。

【企画事例:株式会社グッドクロス】

引用:https://www.goodcross.com/diary/3099-2016

株式会社グッドクロスは、創業15年を記念した社内交流イベント「ファミリーデイ」を開催。同社のスタッフやその家族の仲を深める目的でイベントが行われました。

イベントは3部構成になっており、1部では社内見学と仕事体験、2部では祝賀会、3部ではパフォーマンスとショーを開催。社員の家族を含む社内コミュニケーションが深まった上に、社内見学や仕事体験を通して、日頃どのように働いているのか家族が理解するきっかけにもなったようです。

【企画事例:株式会社カケハシ】

引用:https://blog.kakehashi.life/n/n63588260def9#o4LMR

株式会社カケハシは、設立3周年の記念にファミリーデーを開催しました。まだ新しい会社で全員が中途入社という環境の中、ご家族の不安を和らげたいという気持ちからスタートした企画です。当日は、食事を楽しみながらメンバーのご家族にカケハシで提供しているサービスのデモンストレーションから仕事内容を紹介しました。

アイデア③:社員のモチベーション向上のための表彰式

周年イベントの中で表彰式を行う方法です。会社に貢献した社員を労うことで本人や周りのモチベーションアップが期待できます。

【企画事例:和光産業株式会社】

引用:https://wakosangyo.co.jp/news/1712/

和光産業株式会社は、創立63周年記念式典ならびに永年勤続・功労者表彰式を開催しました。
毎年、創立記念式典と併せて、永年勤続表彰(5年、10年、15年、・・・※5年の節目ごと)と功労者表彰(営業所長から推薦のあった社員)を行っています。

毎年行うことで、社員のモチベーションや会社全体の士気の上がる事例といえます。

アイデア④:会社の歴史をまとめたヒストリーパネルの展示

自社の歴史をパネルで展示するのは定番の手法です。会場内や通路、ホワイエに設置することで、従業員どうしが自然と会話するきっかけにもなります。

最近では、パネルではなく映像化するケースも増えています。特に、90秒程度のイベントのオープニング映像をベースに3分程度の社史紹介動画としてまとめる形式は人気が高く、会場全体で同じ時間を共有しながら振り返られる点が支持されています。

【企画事例:NTTアドバンステクノロジ株式会社】

引用:https://www.ntt-at.co.jp/news/2016/detail/release161117.html

NTTアドバンステクノロジ株式会社では、創業40周年を記念して「40年のあゆみ」のヒストリーパネルを設置しました。本社のエントランスに大々的に設置したことで、本社勤務の社員がいつでも見ることができ、自社への理解促進やモチベーション向上につながったそうです。

(2)企業ブランディングにつながる周年イベント企画

周年イベントは、社内向け施策にとどまらず、企業の価値や歴史を社外に伝える強力なブランディング施策としても活用できます。自社の歩みや理念を可視化することで、取引先や顧客、求職者に対して信頼感を高める効果が期待できます。近年では、周年をきっかけにブランドイメージを刷新し、企業価値の再定義を図るケースも増えています。

ここでは、認知度向上や企業イメージの強化につながる周年イベント企画をご紹介します。

アイデア⑤:これまでの歩みをまとめた動画を作成

自社の創業から今に至るまでのストーリーをまとめた動画です。自社理解のヒストリーパネルと比べて、プロダクトやサービス、利用顧客の紹介にも重きを置くことで、対外へと向けたより華やかな企画となります。


【企画事例:株式会社一井】

引用:https://www.ichii-ind.com/topics/2021/11/50.html

株式会社一井では、創業50周年の記念式典に合わせたオープニングムービーを作成しました。2分半程度の動画の中で、これまでの歴史とこれからのビジョンをダイナミックな映像を通して伝えています。記念式典のオープニングムービーをYouTubeで公開したことで、社外向けにも50周年をアピールできます。

アイデア⑥:周年記念ロゴやノベルティの作成

周年を記念したロゴやノベルティの作成もおすすめです。
形あるものを作ることで、「周年」に対する特別感を演出できます。
また、一度ロゴやノベルティを作れば動画や展示会など汎用性が高いことも強みです。

【企画事例:大東建託株式会社】

引用:https://www.kentaku.co.jp/kp/article/20230711_50thlogo.html

大東建託株式会社では、50周年にあたって記念のロゴを作成。
50周年ロゴマークは、無限の可能性へ挑戦をしつづける大東建託グループの強い意志を込めていて、グループ従業員の投票によって決定しました。

従業員参加型で決定することで、50周年という節目を迎えた意識を強め、社内の士気を高めることにも有効だったのではないでしょうか。

【企画事例:株式会社ユーグレナ】

引用:https://www.euglena.jp/news/20200811/

株式会社ユーグレナは、創業15周年を迎え、「ミドリムシ」の会社から、新たに「ユーグレナ・フィロソフィー」として「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」の会社へアップデートし、より幅広い方々に認知され身近に感じられるよう、コーポレートロゴを刷新しました。

【企画事例:イビデン株式会社】

引用:https://www.ibiden.co.jp/company/items/121123_3.pdf

イビデン株式会社は創立100周年の節目に、30年ぶりにブランドロゴマークを刷新しました。新ロゴマークはさらなる高みへとスパイラルアップする姿をイメージしており、濃い青色のイビデンブルーは先進性と信頼感を、明るいサイクルブルーは私たちの原点である水力発電や水を表現し、同系色を組み合わせることで、多様性と一体感を示しています。

アイデア⑦:特設サイトを開設

周年記念の特設サイトを開設すれば、感謝のメッセージや会社の歴史、周年記念の行事やキャンペーンなどを広く紹介することができます。

【企画事例:株式会社BitStar】

株式会社BitStarは創業10周年を記念し、特設サイト「BitStar Thanks and Next 10 years」を公開しました。代表メッセージ、実績データ、記念ムービー、沿革、社員インタビュー、オフィスの変遷、ステークホルダーからの祝辞動画、今後への メッセージという構成で、感謝(過去)・実績(現在)・展望(未来)を一つのストーリーとして体験できる設計になっています。

特に、定量的な実績データと社員インタビューなどの定性的なストーリーを組み合わせている点や、複数箇所に動画コンテンツを配置している点が特徴的です。また、投資家・採用候補者・取引先など、異なるステークホルダーへの訴求を一つのサイトで両立させる工夫は参考になります。

【企画事例:カンロ株式会社】

引用:https://www.kanro.co.jp/110th/

カンロ株式会社では、110周年特設サイトを公開しました。サイトでは、感謝のメッセージや「カンロ飴」から始まった110年のあゆみ、オリジナルキャラクターの「カンロちゃん」などが紹介されています。

【企画事例:セメダイン株式会社】

引用:https://www.cemedine.co.jp/company/news/000892.html

セメダイン株式会社では、創業100周年を迎え、「100周年記念特設サイト」を開設しました。セメダイン100年のあゆみをご紹介するヒストリーや、新商品の開発秘話、全社の経営危機を救った最強チームの逸話など、現代のセメダインを形づくった後世に残したいエピソードを集めた様々なエピソードをストーリー形式で紹介しています。

【企画事例:ドクターリセラ株式会社】

引用:https://www.dr-recella.co.jp/30th-anniversary/future

ドクターリセラ株式会社は2023年に30周年を迎え、特設サイトを開設しました。サイトでは30年のあゆみや同社の「社員が考えるリセラの未来」、リセラ製品の人気投票結果などを紹介しています。特に、現場で働く社員自身が会社の未来を考えたところがおもしろいですね。

(3)顧客へ向けた周年イベント企画

周年イベントは、日頃から製品やサービスを利用してくれている顧客への感謝を示す機会でもあります。また、周年イベントを実施することで、新規の顧客への認知を広げられるチャンスでもあります。

アイデア⑧:周年記念キャンペーンを開催

特にBtoC企業では、お客様への感謝を示す方法として特別なキャンペーンを開催することで、話題性から周年イベントが盛り上がりやすくなります。

特別なイベントへの招待やプレゼント企画、期間限定商品の発売、期間限定セールなどは、既存の販促施策を周年仕様にアレンジするだけでも実施できます。大規模な広告出稿を行わなくても、既存顧客やSNSを活用すれば低予算で展開できる点も魅力です。

【企画事例:株式会社ドミノ・ピザ ジャパン】

引用:https://www.dominos.jp/topics/39th_m

2024年9月に39周年を迎えたドミノ・ピザでは、日ごろの感謝の気持ちを込めて期間限定の特別なクーポンを用意しました。

【企画事例:株式会社カプコン】

引用:https://www.capcom.co.jp/amusement/capcomstore/2024/07/40.html

株式会社カプコンでは40周年を記念して、カプコンを代表するキャラクターたちのピンバッジを直営店舗カプコンストアで販売しました。ピンバッジのためだけに新規に書き下ろしたイラストで、カプコンストアならではの特別なアイテムとなりました。

【企画事例:株式会社セブン&アイ・フードシステムズ(デニーズ)】

引用:https://www.dennys.jp/campaign/50th-thankyou/

株式会社セブン&アイ・フードシステムズのファミリーレストランであるデニーズは2023年に50周年を迎え、「クイズに答えてWEBで応募!」と銘打ったプレゼントキャンペーンを実施しました。商品はセブン&アイ・フードシステムズのポイント「nanacoポイント」の付与やデニーズの商品券など4種類から選べるようにしたことも、楽しく参加できる工夫のひとつでした。

アイデア⑨:展示イベントを開催

出版社の周年イベントで多いのが、展示イベントです。これまで出版してきた数々の書籍や原画の展示、制作の裏側や作家のトークショーなど、ファンにはたまらない企画といえるでしょう。

【企画事例:光村図書出版株式会社】

引用:https://www.mitsumura-tosho.co.jp/company/77th

光村図書出版株式会社は創立77周年を記念し、2026年8月に教科書を中心とした展示イベント「教科書のひみつ展」を日本橋三越本店で開催します。会場では、入り口で「ひみつ手帳」を配布し、それを片手に教科書にまつわる「7つのひみつ」を解き明かすという内容になっています。7つのひみつをすべて解き明かした来場者には、教科書のイラスト入りのオリジナル認定書が贈られます。また、歴代の国語教科書を実際に手に取れる「教室スペース」も設けられています。

【企画事例:株式会社集英社】

引用:https://orangebunko.shueisha.co.jp/feature/cobalt50th_exhibition

株式会社集英社は「コバルト文庫」創刊50周年を記念し、2026年4月から企画展「ときめくことばのちから展」を西武渋谷店にて開催しました。会場は「ときめくことばギャラリー」「トークショー&ライブラリーエリア」「コバルトヒストリーエリア」「オレンジ文庫紹介エリア」の4ゾーンで構成されています。特に、ときめくことばギャラリーでは、引き出しや鏡、指向性スピーカーを使ってコバルト文庫の名作から生まれた「ときめくことば」を体感できるパネル展示があり、来場者に配布される電子カタログで出典が分かる仕組みになっています。会期中はレジェンド作家によるトークショーがほぼ日替わりで開催され、一部回では終了後にサイン会も実施されました。

(4)マンネリを防げるユニークな周年イベント企画

毎年の社内イベントや記念行事が形式化し、「どこかで見たような内容になってしまう」と悩む担当者の方も多いのではないでしょうか。周年イベントは特別な節目だからこそ、参加者の印象に強く残る企画が求められます。他社と差別化できるユニークな取り組みを行うことで、社内外に話題を生み、企業イメージの向上にもつながります。

ここでは、マンネリを防ぎ、記憶に残りやすい周年イベント企画をご紹介します。

アイデア⑩:オリジナルテーマソングの作成

自社のオリジナルテーマソングを作るのもおすすめ。自前で作成する企業やプロのミュージシャンなどに作曲依頼をする企業など作り方はさまざまです。オープニングムービーなどと合わせると会場も盛り上がるでしょう。

【企画事例:株式会社デンソーテン】

引用:デンソーテン応援歌「エール ~笑顔の明日~」 ミュージックビデオ

株式会社デンソーテンでは、2022年の創業50周年に合わせてオリジナル応援歌を作成。さまざまなイベントを企画する中のひとつのプロジェクトとして、オリジナルの応援歌を作成しました。作詞作曲はすべて自社の社員が行っており、レコーディングも社内で実施。会社の士気が上がるような曲に仕上がったそうです。

アイデア⑪:ゲスト・タレント・著名人の活用

芸能人などスペシャルゲストを招待する方法です。
知名度の高い芸能人にショーやスピーチをしてもらうことで、会場全体は大いに盛り上がるでしょう。予算はかかりますが、話題性・エンタメ性は抜群です。

【企画事例:株式会社サマンサタバサジャパンリミテッド】

引用:https://www.atpress.ne.jp/news/173002

株式会社サマンサタバサジャパンリミテッドは、25周年を記念した社外向けのキックオフイベントを開催しました。
キャスティングでは豪華有名人を多数起用。同社の商品を身につけてランウェイを歩いたり、スペシャルトークを展開したりしました。

参加するためには2万円以上のお買い物をし、抽選で当たった人が参加できるルールです。
話題性も大きく、プロモーションや販促、25周年のアピールを社外に向けて強く打ち出すことができました。

社内はもちろん社外でも楽しめるイベントになったようです。

4.大規模周年プロジェクト事例|企業価値を高めた取り組み6選!

周年を単なる記念行事として終わらせず、企業ブランドや組織文化の再構築まで踏み込んだ「戦略型プロジェクト」として位置づける企業もあります。これらは単発イベントではなく、展示・キャンペーン・社内施策などを複合的に展開し、企業の存在意義や社会的価値を改めて発信する取り組みです。

ここでは、通常の周年イベント企画とは一線を画す、企業価値そのものを高めた大規模周年プロジェクト事例を紹介します。

​​(1)企業ブランドを再構築する周年プロジェクト事例

周年を機に、自社の技術力や歴史、社会的役割を改めて定義し直し、企業ブランドそのもののポジションを高めることを目的とした取り組みです。

単なる認知拡大にとどまらず、

  • 企業の世界観や哲学を社会に示す
  • ブランドイメージを一段引き上げる
  • 長期的な企業評価につなげる

といった、中長期視点で設計されている点が特徴です。

AGCや崎陽軒、キユーピーの事例は、周年を「企業価値の再定義の場」として活用した好例といえるでしょう。

事例①:創立110周年記念展 「FEEL! GLASS」| AGC株式会社

引用:https://www.agc.com/design/article/1196909_4226.html

AGC株式会社は、ガラスや化学品、セラミックスなどの製造を行う会社です。

創立110周年の社外向け企業周年イベントとして、ミラノデザインウィークで発表した全作品を再構成し、「FEEL! GLASS」と題して東京・表参道で展示しました。
また、本展では、AGCの110年に及ぶ産業・社会貢献の歩みや、これからのガラスのあり方に挑む最新技術も紹介しました。

ほかにも、110周年記念事業の一環で社内向けのウェブテレビ局を開始したり、社員の家族も参加できる大運動会の開催など、社内向けの企業周年イベントも行われました。

事例②:地域に根差したさまざまなコラボ企画を実施 | 株式会社崎陽軒

引用:https://mag.sendenkaigi.com/kouhou/201810/longlife-anniversary/014360.php

株式会社崎陽軒では110周年の企業周年イベントとして以下のような多くのイベントが実施されました。

  • 横浜赤レンガ倉庫で開催された「横浜ダンスコレクション2018」では30名以上の社員によるダンスを披露しました。地元の人々に対する感謝の気持ちをダンスで表現したとともに、練習と本番を通して社内コミュニケーションの活性化にもつながったそうです。
  • 崎陽軒WEBサイトにて、シウマイの人気投票企画「崎陽軒 創業110周年・シウマイ誕生90周年記念90年目の総選挙」を実施
  • 創業110周年ロゴが入った「創業110周年記念 秋のジャガードトート プレゼントキャンペーン」を実施。
  • JR東日本横浜支社とのコラボレーション企画「JR横浜線開業110周年×崎陽軒創業110周年 記念弁当」を販売
  • 創業110周年を迎えた崎陽軒と、人々の安心・安全な生活を守る神奈川県警察との、「110」にちなんだコラボレーション企画「神奈川県警察×横浜ウォーカー×崎陽軒コラボ 昔ながらのシウマイ 15個入」を販売
  • 崎陽軒の創業110周年とシウマイ誕生90周年の2つの節目を記念した、「味くらべシウマイ弁当」の販売

ほかにも地域に根差した多くのコラボ企画を実施しました。

事例③:100周年記念のクラッシックコンサートに創業年にちなんだ1919人の親子を無料招待|キユーピー株式会社

引用:https://www.kewpie.co.jp/100th/concert/movie/

2019年に100周年を迎えたキユーピー株式会社は、「キユーピー100周年スペシャル ニューイヤー・ファミリークラシック」をサントリーホールで開催し、創業年である1919年にちなんだ1919人の小学生を含む親子を無料招待しました。当日はなじみのあるクラッシックの名曲をはじめ、3分クッキングのオープニングテーマ曲をモチーフにした「キューピー100周年変奏曲」も披露されました。

その他にも、キユーピーの歴史を紹介する100周年特設サイトの公開、期間限定レストランなどさまざまなイベントが企画されました。

(2)組織文化と社会的価値を高める周年プロジェクト事例

こちらは、周年を通じて社員・家族・地域社会との関係性を再構築することを重視した取り組みです。

社内の結束力強化にとどまらず、

  • 企業文化の再確認
  • 社会貢献姿勢の可視化
  • ステークホルダーとの信頼関係の強化

までを一体で設計している点が特徴です。

JTAやダイワ・エム・ティ、BASFジャパンの事例は、周年を「組織と社会のつながりを再設計する機会」として活用した代表例といえます。

事例④:航空会社ならではの社内イベントを実施 | 日本トランスオーシャン航空株式会社

引用:https://jta-okinawa.com/tag/50%E5%91%A8%E5%B9%B4/

日本トランスオーシャン航空株式会社は、沖縄に拠点を置くJALグループの子会社です。同社では、創業50周年を記念した社内交流イベント「ONE JTA」を実施。会社の敷地内に特設会場を設置し、ライブやマジックショー、キッズスペースなど社員とその家族が楽しめる催しを行いました。

同社ならではの「飛行機の機体」も参加。複数のコンテンツを用意することで、子供から大人まで多くの人が楽しめるイベントとなっています。社内コミュニケーションの促進や社内の士気向上につながった事例といえるでしょう。

事例⑤:社員旅行や祝賀会の開催 | 株式会社ダイワ・エム・ティ

引用:https://www.daiwa-mt.co.jp/centenary/100th_party.html

株式会社ダイワ・エム・ティは、自動車などのデザインや設計、機械製作などを行う会社です。同社では、創業100周年という大きな節目に、以下のような取り組みをしました。

  • 松山、出雲への社員旅行
  • 100周年記念祝賀会の開催
  • 100周年記念ポスター、ロゴの作成
  • 100周年記念史の作成

100年という長い歴史を記念してイベントを盛大に実施。ポスターや記念史など栄光を振り返るもの、社員にこれまでの感謝を伝える社員旅行、祝賀会までさまざまな取り組みを行いました。

社内・外両方へ向けた複数の企業周年イベントを行うことで、会社全体の士気の底上げや対外的なアピールにつながる効果が期待されます。

事例⑥:周年イベントの一環で海の掃除活動を実施 | BASFジャパン株式会社

引用:https://www.basf.com/jp/ja/media/news-releases/jp/2019/11/icc.html

BASFジャパン株式会社は、農業や交通機関、化学品など産業製品を生産している会社です。
同社では創業70周年に伴い、社員有志とその家族がビーチにて海の掃除活動を行う茅ヶ崎サザンビーチにてクリーンアップ活動を実施しました。これにより、社内コミュニケーションの活性化をはじめ、企業としての社会貢献、ブランドイメージ向上の効果も期待できます。

また同年に本社の移転も行い、多くのお客様企業と近くなり、双方の行き来がしやすくなるだけでなく、本社に所属する約7割の社員の通勤利便性が高まりました。

ほかにもさまざまな企業イベントが周年イベントの参考になります。以下の記事もぜひご覧ください。

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5.企業周年イベントを成功させるコツ

周年イベントは「とりあえず開催する」だけでは、期待した効果を得られません。
目的やターゲットを整理せずに企画を進めてしまうと、社内外にメッセージが伝わらず、単なる社内行事で終わってしまうケースも少なくありません。

周年イベントを企業価値の向上につなげるためには、以下のポイントを押さえて企画を進めることが重要です。

(1)目的を明確にする

まず重要なのは、「なぜ周年イベントを行うのか」を明確にすることです。

たとえば、

  • 社員のモチベーション向上
  • 企業ブランドの認知拡大
  • 取引先や顧客への感謝の発信

など、目的によって最適な企画内容は大きく変わります。

目的が曖昧なまま進めてしまうと、社内向けなのか社外向けなのかが中途半端になったり、企画の方向性が途中でブレたりするなどといった失敗につながりやすくなります。

周年イベントは「記念行事」ではなく、事業戦略の一つとして位置づけることが成功の第一歩です。中期経営計画やブランド方針と照らし合わせながら、「この節目で何を実現したいのか」を明文化することで、企画全体の軸が定まります。

(2)ターゲットを整理する

目的が定まったら、次に整理すべきはターゲットです。
周年イベントは、社内向けか社外向けか、あるいは両方を対象とするかによって、設計の考え方が大きく異なります。社員、経営層、取引先、顧客など、誰に最も強くメッセージを届けたいのかを明確にしなければ、演出もコンテンツも中途半端になりがちです。

ターゲットを具体化することで、

  • どのようなメッセージを伝えるべきか
  • どのような表現が最適か

が明確になり、企画の精度が大きく高まります。

(3)企業らしさを反映させる

周年イベントで最も差がつくのが、「その企業でなければ成立しない内容になっているか」という点です。多くの周年イベントが、記念式典や懇親会、記念ムービーといった定型的な構成に収まり、結果として他社との差別化ができていません。

本来、周年イベントは企業の個性を最も自由に表現できる機会です。創業理念、事業の強み、社風、企業文化、これまでの挑戦の歴史などを丁寧に掘り下げ、それを企画や演出に落とし込む必要があります。

たとえば、

  • 技術力を強みとする企業なら、開発ストーリーを体験型展示で表現する
  • 人材育成を重視する企業なら、社員の成長物語を軸に構成する
  • 社会貢献を重んじる企業なら、未来志向のメッセージを強く打ち出す

といった形で、内容そのものに企業哲学を反映させると、周年イベントは単なる行事から「企業ブランドを体感させる場」へと昇華させることができます。

(4)社員を巻き込む設計にする

周年イベントの成功は、当日の盛り上がりだけで決まるものではありません。準備段階から社員が関わることで、企業の歴史や価値を再認識する機会となり、組織への浸透度が高まります。

また、社員が企画に参加すれば、当事者意識が生まれ、イベント後の一体感やモチベーション向上にもつながります。一方で、通常業務に過度な負担をかけると逆効果です。

運営の重い部分は外部に任せ、社員は象徴的な企画やアイデア出しに関与するなど、無理のない形で参加できる設計が重要です。

(5)予算と効果のバランスを考える

周年イベントは規模が大きくなりやすいため、予算管理が重要なテーマとなります。そのため、単にコストを抑えるのではなく、どこに投資すべきかを見極める視点が欠かせません。

企業らしさを伝える核となる演出やコンテンツには予算を集中させ、それ以外は効率化することで、限られた予算でも高い効果を得ることが可能です。

また、周年イベントは支出ではなく、企業価値を高めるための投資として捉えることが、成果につながる設計につながります。

(6)早めに専門会社へ相談する

周年イベントは、企業の節目を象徴する重要なプロジェクトです。直前になって準備を始めると、企画の質が十分に高められず、結果として印象に残らないイベントになりがちです。

成功している企業ほど、早い段階から専門会社に相談し、コンセプト設計から全体構成まで時間をかけて作り込んでいます。

プロの視点を取り入れることで、自社だけでは思いつかない表現や構成が生まれ、目的達成の確度も高まります。周年イベントを本気で成果につなげるのであれば、早期相談が成功への近道です。

6.企業周年イベントの費用相場

企業の周年イベントにかかる費用の相場と考え方について解説します。

(1)企業周年イベントの費用相場

周年イベントの費用は、大きく「会場費・飲食費」と「制作会社に支払う費用」の2つに分けて考えると整理しやすくなります。前者は人数や会場のグレードによって変動する変動費、後者は演出や運営の設計にかかる固定費的な性格が強い費用です。

①会場費・飲食費の相場

100名程度を想定した場合、会場のタイプによって1名あたりの単価は以下のように大きく変わります。

  • レストラン×立食ビュッフェ:1名あたり1〜2万円程度
  • イベントスペース×立食ビュッフェ:1名あたり1.5〜3万円程度
  • ホテルバンケット×正餐:1名あたり3〜8万円程度

会場の格式や料理の形式(立食か着席の正餐か)が上がるほど、単価も比例して上がっていく傾向があります。

②制作会社に支払う費用の相場

演出設計や当日運営など、制作会社に支払う費用は人数規模に応じて段階的に増えていきます。目安としては、100名規模で100万〜150万円程度、300名規模で200万〜250万円程度です。

ただし、この固定費は人数だけでなく演出の内容によっても大きく変動します。スモークなどの派手な演出を加えたり、ノベルティを制作したりすると、人数に関わらずコストは上がります。また、アイドルなど本格的な音響や照明機材が必要なゲストを呼ぶ場合、会場備え付けの設備では対応しきれないため機材の持ち込みが必要になり、数百万円規模までコストが跳ね上がることもあります。

(2)周年イベントの費用に含まれる主な項目

(1)で見た費用相場は、実務上は以下のような個別項目の積み上げによって構成されています。周年イベントの見積もりを取る際は、これらの項目が漏れなく含まれているかを確認するとよいでしょう。

会場・飲食に紐づくもの

  • 会場費
  • 飲食費

企画・制作に紐づくもの

  • 全体の企画・コンセプト設計
  • 進行台本・演出構成の作成
  • 会場手配・設営・レイアウト設計
  • ステージ・音響・照明などの演出機材のレンタル・リース
  • 映像制作や当日上映用コンテンツ
  • 当日の運営・進行スタッフ手配
  • 記念品や装飾物の制作
  • 外部ゲスト招待時の出演料

これらの項目が組み合わさることで、イベント全体のクオリティが決まり、同時に費用も形成されます。

(3)なぜ周年イベントの費用は大きく変動するのか

周年イベントの費用に幅が出る最大の理由は、「実施内容の自由度が非常に高い」ことにあります。同じ周年イベントでも、小規模な記念式典として実施するのか、社外への発信も視野に入れた大型プロジェクトにするのかによって、必要な準備や体制が大きく異なります。

特に費用に影響しやすいのは、次のような要素です。

  • 会場の規模
  • 参加人数
  • 演出のクオリティ
  • 映像コンテンツ制作の有無
  • 記念事業を単発にするか、複数施策で展開するか

このうち「参加人数」については単純な比例関係ではない点に注意が必要です。少人数では固定費の割り勘効果が薄く、大人数では対応できる会場の選択肢自体が限られるため、どちらの側でも1名あたりの単価は割高になりやすい傾向があります。

これらの条件が変わるだけで、同じ「周年イベント」でも費用は数倍単位で変動します。そのため、周年イベントの予算は一律で決まるものではなく、自社がどのレベルのイベントを目指すのかによって最適な金額が決まると考えることが重要です。

7.企業の周年イベントに関するFAQ

企業の周年イベントに関するよくある疑問について、わかりやすく回答します。

Q1. 企業の周年イベントとは何ですか?

企業の周年イベントとは、創業や設立から5年、10年、100年といった節目の年に、これまでの歩みへの感謝とこれからのビジョンを伝えるために開催するイベントです。式典やパーティーのほか、特設サイトの公開や展示イベントなど、社外向けの発信を伴う形もあります。

Q2. 周年イベントはいつ、何年目に開催するのが一般的ですか?

10周年、20周年、30周年、50周年など、10年区切りの節目で開催されることが一般的です。ただし創業者の想いが強い企業では、5年や7年といった区切りで実施するケースもあります。

Q3. 周年イベントの費用相場はどれくらいですか?

100名規模の場合、会場費・飲食費は1名あたり1万〜8万円程度(会場や食事形式による)、制作会社に支払う費用は100万〜150万円程度が目安です。演出のクオリティやゲストの起用によって費用は数倍単位で変動します。

Q4. 周年イベントの費用を左右する要素は何ですか?

最も大きく影響するのは「会場の形式(レストラン/イベントスペース/ホテルバンケット)」と「演出のクオリティ(映像制作、著名人ゲスト、装飾など)」です。参加人数も影響しますが、単純な比例関係ではなく、少人数・大人数のどちらの側でも1名あたりの単価が割高になりやすい傾向があります。

Q5. 周年記念イベントを企画する際のポイントは何ですか?

まず「感謝を伝える場」にするのか「経営の節目として今後を発信する場」にするのかという目的を明確にすることが出発点です。目的が定まれば、対象者(従業員/取引先など)や会場形式、プログラム構成もおのずと絞り込みやすくなります。

Q6. 周年イベントのプログラムはどのように構成すればよいですか?

感謝重視型では「冒頭挨拶→乾杯→懇談→コンテンツ→結び」という一本の流れが基本です。経営メッセージ型では、経営陣が業績や今後の方向性を語る第1部と、懇親会または表彰式を行う第2部の二部構成が主流です。

Q7. お客様向けの周年イベントではどのような内容が適していますか?

取引先や顧客を招く場合は、感謝を伝えることを主目的にした構成が基本になります。食事によるおもてなしや記念品の贈呈に加え、社外の参加者にも会社の歴史や実績が伝わるよう、ヒストリーパネルや記念映像といったコンテンツを組み込むと理解が深まります。

また、来場型のイベントに限らず、周年記念キャンペーンとして特別クーポンやプレゼント企画、期間限定商品・セールなどを展開する方法もあります。加えて、これまでの商品やコンテンツにまつわる展示イベントを開催し、ファンとの接点を作る形も、特に出版社などで多く見られる手法です。

Q8. 周年企画・周年記念イベントのアイデアにはどのようなものがありますか?

社内向けには、自社の歴史をまとめたヒストリーパネルの展示やそれを映像化した記念ムービーの上映、表彰式、ビンゴなどの余興、芸人や社員による出し物などが定番です。

社外向けには、特設サイトの公開や展示イベントの開催といった、より発信力の高い企画も選択肢になります。自社の歴史や商品・サービスにまつわるモチーフを軸に考えると、他社と差別化しやすくなります。

Q9. 面白い周年イベントにするにはどうすればよいですか?

参加者が受け身で見るだけでなく、能動的に関われる仕掛けを入れることがポイントです。ビンゴやクイズ形式のコンテンツ、社員による出し物、体験型の展示装置などを組み合わせることで、記憶に残るイベントになりやすくなります。また、近年ではドローンを活用し、社員と社屋を空から撮影する記念写真も人気があります。

Q10. 周年記念イベントで盛り上がるゲームには何がありますか?

着席したまま参加できるビンゴが定番です。そのほか、会社や社史をテーマにしたクイズや格付けチェックなども、参加者を能動的に巻き込める企画として取り入れられています。

Q11. 周年イベントの企画書には何を盛り込めばよいですか?

主に以下の6つの要素を盛り込むと、企画の全体像が伝わりやすくなります。

  1. 目的と目標:「なぜ開催するのか」という目的と、「来場者数を前回比2倍にする」といった具体的な数値目標をセットで明記します。
  2. ターゲットオーディエンス:年齢や職業などの属性に加え、参加者が何を期待し、どう楽しむかという視点で対象者像を定義します。
  3. 具体的な活動計画:準備段階から当日のプログラム、終了後の対応までを時系列で示します。当日の進行フローは、開会挨拶やメインイベントなどを時間割形式でまとめておくと、関係者間の認識をそろえやすくなります。
  4. 予算:会場費、飲食費、広告費、ゲストのギャランティなど、項目ごとに費用をブレークダウンして記載します。
  5. PR戦略:ターゲットに届きやすいメディア(SNS、テレビ、新聞など)を選び、事前告知から当日、終了後のフォローアップまでのスケジュールを組みます。
  6. 評価方法:参加者数やSNSでの言及数、満足度アンケートの結果など、成果を測るためのKPIをあらかじめ設定しておきます。

これらを盛り込むことで、関係者との情報共有がスムーズになるだけでなく、開催後の振り返りや次回への改善にもつなげやすくなります。

Q13. 周年イベントは、いつから準備を始めるべきですか?

規模にもよりますが、目安は開催の1年以上前から準備を始めるのが理想的です。

周年イベントは、通常の社内イベントと異なり、目的設計やコンセプトづくりが重要になります。特に、会場選定や演出内容、関係者調整には想像以上に時間がかかります。直前から準備を始めると、企画の幅が狭まり、「例年通り」「無難な式典」で終わってしまうケースも少なくありません。

企業の節目をしっかり伝えるイベントにするためにも、早い段階から全体像を描くことが重要です。

Q14. 周年イベントを外注すると、何がどこまで楽になりますか?

企画設計から当日の進行管理までを任せられるため、担当者の負担が大きく軽減されます

周年イベントを外注することで、コンセプト設計や企画立案、会場調整、進行管理、当日の運営対応までをまとめて任せることが可能です。社内では判断や確認に集中でき、通常業務と並行しながらでも無理なく準備を進められます。

また、外注することで「何から手をつければよいかわからない」「準備が属人化してしまう」といった課題を避けやすくなる点も大きなメリットです。

8.ストラーツの周年イベント制作実績

最後に、株式会社ストラーツが実際に手がけた周年イベントの事例を2つご紹介します。

【事例1:エム・アールエフ株式会社】

引用:https://strarts-event.com/voice/2132/

同社は周年パーティを社内で企画・運営してきましたが、通常業務と並行しての準備が難しく、「前回を超える内容にできるか」という課題感から、外部パートナーへの依頼を決めました。初回の打ち合わせで要望を丁寧にヒアリングし、予算内で実現可能な事例を具体的に提示したことが、依頼の決め手になったといいます。

当日は会場が想定以上に盛り上がり、進行がやや押す場面もありましたが、それも参加者の一体感の表れでした。担当者からは「周年という節目の大切な機会を安心して任せることができた」との声をいただいています。

【事例2:公益社団法人日本歯科技工士会】

引用:https://strarts-event.com/voice/2143/

新型コロナの影響で前回開催が中止となり、10年ぶりの対面開催となった本大会。これまでにない数の来賓を迎える中、会場選定や日程調整、行政・関係団体への後援依頼、警備関係者との調整など、通常のイベントにはない対応が多岐にわたりました。

複数社を比較検討したうえで、プレゼン内容や実行力、コスト面を総合的に判断してストラーツへの委託を決定。当日は大きなトラブルなく進行し、参加者や来賓からも高い評価を得られたといいます。ご担当者は、度重なる方針変更にも柔軟に対応してもらえた点を、イベントを成立させるうえで不可欠だったと振り返っています。

まとめ

企業の周年イベントは、社員への感謝を伝える「感謝重視型」と、経営の節目として今後を発信する「経営メッセージ型」の2パターンに大きく分かれます。まずは自社がどちらの目的に近いのかを明確にした上で、ヒストリーパネルの展示や表彰式、特設サイトの公開など、自社らしさを反映した企画を検討することが成功への近道です。

費用は会場形式や演出内容によって数倍単位で変動するため、目的と予算のバランスを見極めながら、早めに準備を進めることが重要です。自社だけでの企画が難しい場合は、専門会社への相談も選択肢のひとつです。

おわりに

周年イベントは、企業の価値やメッセージを社内外に伝える大切な機会です。しかし、「企画を考える時間が足りない」「通常業務と並行した準備が難しい」「予算内でどこまでできるか判断がつかない」といった理由から、思うように進められないケースも少なくありません。

そうした場合は、企画段階から専門会社に相談することで、目的整理から企画案の検討、現実的な予算設計までを一気通貫でサポートしてもらえます。

企業周年イベントや社員総会などを任せるなら株式会社ストラーツがおすすめです。
企画立案から会場手配、スライド・映像制作、当日の運営までワンストップで対応。実際に、社内での準備負担を理由に依頼を決めた企業や、10年ぶりの対面開催という不確実性の高いイベントを任せた団体からも、高い評価をいただいています。
「例年と同じで盛り上がらない」「準備の負担が大きい」といった企業イベントの課題があれば、まずはお気軽にご相談ください。

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