オンラインイベントは、リアルイベントと比べて低コストで幅広い集客が見込めるなど多くのメリットがある一方、通信トラブルや参加者の離脱しやすさといった課題も存在します。
本記事では、オンラインイベントの基礎知識から種類・メリット・デメリット・開催の流れ・成功のコツ・費用相場・配信ツールの比較までを網羅的に解説します。
また、現場で実際に寄せられる相談をもとに、初心者が見落としがちな準備ポイントもあわせて紹介します。オンラインイベントの開催に向けて、ぜひ参考にしてください。
また、オンラインイベントを任せるなら株式会社ストラーツがおすすめです。
企画立案から会場手配、スライド・映像制作、当日の運営までワンストップで対応。大手広告会社やイベント会社出身のプロフェッショナルが、盛り上がる演出と高品質なイベント運営を実現します。
「例年と同じで盛り上がらない」「準備の負担が大きい」といったイベントの課題を、プロの企画力と制作力で解決します。

1.オンラインイベントとは?

ここでは、オンラインイベントの定義やオフラインイベント・ハイブリッドイベントとの違いについて解説します。
(1)オンラインイベントの意味・定義
オンラインイベントとは、パソコンやスマートフォンなどの端末とインターネット回線を通じて参加・開催するイベントの総称です。YouTubeのライブ配信も広義のオンラインイベントの一つであり、ZoomやGoogle Meetなども開催ツールとしてよく活用されています。
オンラインイベントとして実施されるものには、たとえば以下のようなものがあります。
- ウェビナー(オンラインで行うセミナー)
- コンサート・演劇
- 会議・株主総会
- 研修・説明会
- 入学式・卒業式・入社式
- 展示会
運営の手間を最小限に抑えたい場合は、告知から分析まで一元管理できる「オンラインイベントプラットフォーム」の活用もおすすめです。運営の手間を最小限に抑えながら、参加者満足度の高いイベントを実現できます。
(2)オフライン(リアル)イベントとの違い
オンラインイベントとオフライン(リアル)イベントの主な違いは、開催場所と参加方法です。オフラインイベントは特定の会場に参加者が集まる形式であるのに対し、オンラインイベントはインターネット環境さえあればどこからでも参加できます。
両者の違いを以下の表に整理します。
| オンラインイベント | オフラインイベント | |
|---|---|---|
| 開催場所 | 問わない(インターネット環境があればどこでも) | 特定の会場 |
| 参加のしやすさ | 高い(交通費・移動時間が不要) | 立地・交通アクセスに左右される |
| コスト | 会場費・交通費などが不要で低コスト | 会場費・設営費・人件費などがかかる |
| 一体感・臨場感 | 生まれにくい | 生まれやすい |
| 参加者データ | 取得・分析しやすい | 集計に手間がかかる |
| 通信トラブルのリスク | あり | なし |
オンラインイベントはコストや集客の面で優れている一方、参加者との一体感を生み出しにくい特性があります。どちらの形式が適しているかは、イベントの目的や対象者によって異なるでしょう。
(3)ハイブリッドイベントとの違い
ハイブリッドイベントとは、会場に集まるリアル参加とオンライン参加を同時に実現する開催形式です。近年はコスト効率と参加しやすさを両立できることから、社員総会・カンファレンス・株主総会など幅広いイベントでハイブリッド開催が主流となっています。
オンラインイベントとの主な違いは以下のとおりです。
| オンラインイベント | ハイブリッドイベント | |
|---|---|---|
| 開催形式 | オンラインのみ | リアル+オンラインを同時開催 |
| 一体感 | 生まれにくい | リアル参加者を中心に生まれやすい |
| 運営の複雑さ | 比較的シンプル | 現地とオンラインの両方を管理する必要がある |
| コスト | 低い | 会場費が加わるため高くなる |
純粋なオンラインイベントは通信環境さえ整えれば低コストで開催できる反面、参加者の一体感を演出しにくい側面があります。
一方、ハイブリッドイベントはリアルの臨場感とオンラインの利便性を組み合わせられる点が強みです。それぞれの特性を理解したうえで、イベントの目的に合った形式を選ぶことが重要です。
2.オンラインイベントの種類
ここでは、オンラインイベントの種類を「目的・対象」と「形式」の二つに大別してそれぞれ解説します。
(1)目的・対象別の種類
オンラインイベントは、目的・対象別に以下のとおりに分けられます。

①BtoC向け(ファンイベント・コンサート・販売会など)
BtoC向けオンラインイベントは、企業が一般消費者に向けて開催するイベントです。アーティストのオンラインライブ・コンサート、ブランドのファンイベント、商品のオンライン販売会などが代表例として挙げられます。
全国どこからでも参加できるオンラインの特性を活かし、地理的な制約を超えた幅広い集客が可能です。
特にエンタメ領域では、オンライン活用がビジネスチャンスの拡大につながった事例が増えています。
たとえばコンサートをオンライン配信することで、会場のキャパシティを超えた集客を実現し、大幅なチケット収益の増加につながったケースがあります。また、360度カメラを活用して視聴者が好きなアングルから舞台を楽しめる仕組みを導入したところ、新たなファン層の獲得と販売数の増加につながった事例もありました。
リアルイベントの代替手段としてだけでなく、収益の拡大や新しい体験価値の創出という観点からも、オンライン活用の可能性は広がっています。
②BtoB向け(ウェビナー・展示会・商談会・カンファレンスなど)
BtoB向けオンラインイベントは、企業が他の企業や業界関係者に向けて開催するイベントです。ウェビナー(オンラインセミナー)・オンライン展示会・商談会・カンファレンスなどが代表例です。
リード獲得(特にライト層)や顧客育成、ブランディングを目的として活用されることが多く、参加者データの取得・分析のしやすさがマーケティング活動との連携を後押ししてくれます。
③社内向け(入社式・全社会議・研修・キックオフなど)
社内向けオンラインイベントは、従業員を対象とした社内コミュニケーションや情報共有を目的とするイベントです。入社式・全社会議・社員研修・キックオフイベント・社員総会などが代表例として挙げられます。
拠点が全国に分散している企業や、テレワーク導入企業において特に活用されています。
④採用向け(会社説明会・採用イベントなど)
採用向けオンラインイベントは、求職者に向けた採用活動の一環として開催されるイベントです。会社説明会・採用フェア・社員座談会などが代表例です。応募者が自宅から気軽に参加できるため、より多くの求職者へのアプローチが可能になります。
また、開催コストを抑えながら複数回・複数形式で実施できる点も採用活動における大きなメリットです。
さらに、近年需要が高まっている理系大学院生の採用においても、オンライン形式は有効でしょう。理系大学院生は研究活動が忙しく対面のイベントへの参加が難しいケースが多いためです。場所を問わず参加できるオンライン説明会の導入が、優秀な人材の確保につながりやすいといえます。
(2)形式別の種類
オンラインイベントは、形式別には以下のとおりに大別できます。

①講演型(一方向型)
講演型は、登壇者が参加者に向けて一方向に情報を発信する形式です。ウェビナーや社内研修、会社説明会などが主に該当します。
運営がシンプルで進行管理がしやすい反面、参加者が受動的になりやすく、離脱につながりやすい点に注意が必要です。
②インタラクティブ型(双方向型)
インタラクティブ型は、登壇者と参加者が双方向にコミュニケーションを取りながら進行する形式です。チャット・質疑応答・投票機能などを活用し、参加者が積極的に関与できる設計になっています。
参加者のエンゲージメントを高めやすく、満足度の向上が期待できます。商談会・ワークショップ・ファンイベントなど、参加者との交流を重視するイベントに適した形式です。
3.オンラインイベントのメリット・デメリット
オンラインイベントには、リアルイベントにはない多くのメリットがある一方、事前に把握しておくべきデメリットも存在します。両方を理解したうえで、デメリットを減らす工夫を凝らすことが大切です。
(1)オンラインイベントのメリット
オンラインイベントのメリットは、以下のとおりです。

①開催場所を気にせず参加・集客できる
オンラインイベントのメリットとして挙げられるのが、開催場所を気にせず参加・集客できる点です。
リアルイベントでは、参加者が集まりやすい立地の会場を確保する必要があり、開催場所が集客数に大きく影響します。一方、オンラインイベントはインターネット環境さえあればどこからでも参加できるため、全国・海外からの集客も可能です。
参加者にとっても交通費や移動時間が不要なため、参加のハードルが大きく下がります。
②金銭的コスト・人的コストが少ない
リアルイベントでは会場費・設営費・備品費など多くのコストが発生しますが、オンラインイベントはこれらのコストを大幅に削減できます。また、当日の受付・誘導・片付けなどに必要な人員も最小限に抑えられるため、人的コストの面でも優位性があります。
既存の通信端末や配信ツールを活用すれば、追加の設備投資をほとんどしないままの開催も可能でしょう。
③参加者のデータをとりやすくアフターフォローなどにつなげやすい
オンラインイベントではログイン情報・視聴履歴・アンケート回答などのデータをデジタルで自動的に取得・集計できます。リアルイベントでは参加者情報の収集や集計に手間がかかるため、オンラインの大きなメリットだといえます。
申し込みから当日の行動データ、事後アンケートまでをリアルタイムで把握できるため、イベント終了後のアフターフォローもタイミングを逃さずに実施できます。
(2)オンラインイベントのデメリット
オンラインイベントのデメリットとしては、以下が考えられます。

①通信トラブルによって参加ができない可能性がある
オンラインイベントは通信環境に依存するため、回線障害や機材トラブルが発生すると、主催者側の配信停止や参加者側の視聴不能につながるリスクがあります。特に、主催者側のトラブルはイベント全体に影響するため致命的です。
事前のリハーサルやバックアップ回線の準備など、トラブルを想定した対策が欠かせません。
②リアルイベントと比べて参加者が退室しやすい
リアルイベントでは会場の雰囲気や周囲の目もあり、途中退出はしにくいものです。一方、オンラインイベントでは興味が薄れた瞬間に簡単に離脱できてしまいます。また、気軽に参加登録できる分、当日の欠席率が高くなる可能性もあります。
参加者を最後まで引き付けるような、コンテンツ設計と進行の工夫が重要になるでしょう。
③参加者とのコミュニケーションがとりづらい
オンラインイベントでは、リアルイベントのように場の空気感を共有しながらコミュニケーションを取ることが難しいといえます。オンラインイベントでは、画面越しのやり取りが中心となるためです。
登壇者が一方的に話し続ける形になりやすく、参加者の興味・関心からずれていても気づきにくい点が課題です。チャット・投票・Q&Aなどのインタラクティブな機能を積極的に活用し、コミュニケーションの課題を補うことが重要でしょう。
④ながら視聴になりやすい
オンラインイベントは自宅や職場から参加できる手軽さがある一方、仕事や他の用事をしながら視聴される「ながら視聴」になりやすい点もデメリットの一つです。
リアルイベントのように「その場にいる」没入感が生まれにくいことが、ながら視聴につながりやすい一因といえます。画面に集中していない状態では内容の理解度が浅くなりやすく、主催者が意図した熱量や感動が参加者に届きにくくなります。
4.オンラインイベントの開催の流れ
オンラインイベントを成功させるためには、企画から事後フォローまでの流れを把握し、各ステップで必要な準備を着実に進めることが重要です。ここでは、オンラインイベント開催にあたっての7つのステップを解説します。

(1)企画立案(目的・ターゲット・KPIの設定)
まず、イベントの目的・ターゲット・KPIを明確に設定します。以下のような目的によって、イベントの内容・形式・集客方法は大きく変わるためです。
「新規リードを獲得したい」
「既存顧客との関係を深めたい」
「社内の情報共有を円滑にしたい」
そして、成果を測るためのKPI(例:参加者数・視聴完了率・商談化率)をあらかじめ設定しておくことで、イベント後の効果測定がしやすくなるでしょう。
(2)コンテンツ・出演者の決定
目的とターゲットに合わせて、イベントのコンテンツと出演者を決定します。参加者にとって魅力的なテーマ設定や、興味を引き続けるプログラム構成を意識することが重要です。
また、外部の登壇者や専門家を招く場合は、スケジュール調整や依頼に時間がかかるため、早めに動くことをおすすめします。
(3)配信ツール・機材・会場の準備
イベントの目的・規模・形式に合った配信ツールとプラットフォームを選定します。あわせて、カメラ・マイク・照明・ケーブルなど必要な機材を揃えます。配信場所についても、背景・音響・通信環境を事前に確認しておきましょう。
機材や通信環境の不備は配信トラブルに直結するため、余裕を持った準備が必要です。
(4)集客プロモーション
イベントの存在を広く告知し、参加者を集めます。自社サイトへの告知掲載・メールマガジン・SNS広告・イベント告知サービスへの掲載など、ターゲットに合った集客方法を組み合わせることが効果的です。
参加登録ページ(LP)を用意し、イベントの魅力や参加メリットをわかりやすく伝えることで、申し込み率の向上につながります。
(5)リハーサル(通信・機材テスト)
本番前にリハーサルを実施し、通信環境・機材・配信ツールの動作確認を行います。登壇者の音声・映像の確認、スライドの共有方法、進行タイムラインの確認など、本番と同じ環境でひと通り流しておくことが重要です。
トラブルが発生した際の対応手順もリハーサルの段階で共有しておきましょう。
(6)本番当日の運営
本番当日は、事前に決めた進行タイムラインに沿って運営します。配信担当・進行担当・チャット対応担当など、役割分担を明確にしておくことでスムーズな運営が可能です。
参加者からの質問やチャットへの対応も、担当者をあらかじめ決めておくと当日の混乱を防げます。
(7)事後フォローと効果測定
イベント終了後は、参加者へのお礼メールの送付・アーカイブ配信・アンケートの集計など、事後フォローを速やかに実施します。また、事前に設定したKPIをもとに効果測定を行い、次回開催に向けた改善点を整理しましょう。
参加者データを営業活動に活用することで、イベントの成果をビジネスの成長につなげることが期待できます。
5.オンラインイベントを成功させるコツ
オンラインイベントを成功させるためには、企画・運営・フォローの各段階で押さえるべきポイントがあります。ここでは、特に重要な7つのコツを解説します。

(1)オンラインイベントの目的を明確にする
オンラインイベントを企画するにあたっては、主催者がイベントを通じて何を伝えたいのか、参加者が何を得られるのかを具体的に設定しましょう。目的があいまいなまま進めると内容が脱線しやすくなり、参加者が求める情報を受け取れないまま終わってしまうリスクがあります。
主催者だけでなく参加者の目的も達成できるイベント設計を意識することが重要でしょう。
(2)参加者を飽きさせない内容を工夫する
オンラインイベントは参加者が簡単に離脱できるため、最後まで興味を持ち続けてもらえるコンテンツ設計が欠かせません。話題の切り替えや適度な休憩を取り入れたメリハリのある進行を心がけましょう。
参加者が自ら考えて手を動かすワークや質問タイムを設けることも、離脱防止に効果的です。
(3)集客に力を入れる
集客に力を入れることも、オンラインイベントの成功には重要です。どれだけ質の高いコンテンツを用意しても、参加者が集まらなければイベントの成果は生まれません。
自社サイト・SNS・メールマガジン・イベント専用LP・SNS広告・他社との共催など、活用できる集客手段は多岐にわたります。ターゲットに合った手段を複数組み合わせることで、より多くの見込み参加者にアプローチできます。
(4)双方向コミュニケーションの仕掛けを入れる
オンラインイベントでは、双方向コミュニケーションの仕掛けを入れることも大切です。オンラインイベントは一方通行になりやすいためです。選択肢としては、以下のような機能の活用が考えられます。
- チャット
- Q&A
- 投票
- アンケート
登壇者が参加者のコメントや質問にリアルタイムで反応することで、会場の一体感につながるでしょう。
(5)トラブルを想定したバックアップ策を用意する
通信トラブル・機材の不具合・配信ツールのエラーなど、オンラインイベント特有のリスクに備えた準備も不可欠です。バックアップ回線や予備機材を用意するとともに、トラブル発生時の対応フローと参加者への連絡手段をあらかじめ決めておきましょう。
(6)取得データを営業・次回改善につなげる
参加者の申し込み情報・視聴履歴・アンケート回答などのデータを、営業活動へのリード活用や次回イベントの改善に積極的に活かしましょう。イベント後の効果測定を習慣化してPDCAを回すことで、イベントの質を継続的に高められます。
(7)専門会社への外注(配信代行)を活用する
初めての開催や大規模なイベントの場合、配信・運営を専門会社に外注することで品質の安定とトラブルリスクの低減が期待できます。社内リソースをコンテンツ企画や集客に集中させるためにも、外注の活用を検討する価値があります。
6.オンラインイベント初心者が見落としがちな準備ポイント4選
オンラインイベントの準備では、配信ツールの選定やコンテンツ作りに注目しがちですが、現場では意外な落とし穴でつまずくケースが少なくありません。ここでは、初めてオンラインイベントを開催する方が見落としやすい準備ポイントを4つ紹介します。
(1)通信環境は有線LANで安定させる
主催者側の配信環境は、有線LANによる接続で安定性を確保することをおすすめします。Wi-Fi接続は手軽な反面、電波状況によって品質が変動しやすく、配信には不向きな場合があるためです。
配信中に映像・音声が途切れるトラブルの多くは、通信環境の不安定さが原因です。本番前に通信速度のテストを行うことも忘れずに実施しましょう。
(2)登壇者の服装・眼鏡はカメラ映りを事前に確認する
登壇者の服装や眼鏡がカメラ映りに影響することは、見落とされがちなポイントです。細かいチェック柄や複雑な柄の服はモアレと呼ばれる現象が起こり見づらくなる場合があります。
また、ブルーライトカット眼鏡はレンズが光を反射して登壇者の目線を見えなくすることがあるため、配信時は外すことをおすすめします。本番前にカメラ越しの映りを実際に確認しておきましょう。
(3)ケーブルは毎回新品を使用する
ケーブルは必ずバックアップを用意するようにしましょう。ケーブルは消耗品であり、いつ断線するかわかりません。来場者が誤って踏んでしまったり、意図せず折り曲げてしまったりするケースも現場では起こりえます。
本番中にケーブルトラブルが発生すると映像や音声が突然途切れる原因になるため、予備のケーブルを必ず用意しておきましょう。バックアップがあるだけでも、万が一の際にも落ち着いて対処しやすくなります。
(4)三脚は品質にこだわる
カメラを固定する三脚の品質が低いと、映像のブレや傾きが生じ、視聴者に不快感を与えることがあります。安価な三脚は安定性に欠ける場合があるため、一定以上の品質のものを選ぶことが重要です。
三脚はイベントのたびに買い替えるものではないため、最初から品質にこだわった投資をすることをおすすめします。
7.オンラインイベントの費用相場
オンラインイベントの費用は、イベントの種類や規模、依頼範囲によって大きく異なります。例えばストラーツでは、依頼範囲に応じて以下の3つのプランを用意しています。
| プラン | 料金目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 当日運営サポート | 100万円〜 | 企画・コンテンツは自社で準備し、当日の運営のみ依頼したい場合 |
| 総合プロデュース | 150万円〜 | 企画から当日運営まで一貫してサポートを求める場合 |
| フルパッケージ | 200万円〜 | 映像・演出など特別な体験価値を追求したい場合 |
ただし、上記はあくまでも目安です。実際には以下のような要因によって費用が大きく変動します。
(1)参加人数・規模による費用の違い
参加人数が増えるほど、配信プラットフォームの利用料や同時接続数に応じたプラン費用が増加します。
数十人規模の小規模なウェビナーであれば無料・低コストのツールで対応できるケースもあります。一方で、数百人・数千人規模になると大容量プランや専用プラットフォームの導入が必要となり、費用は大きく変わります。
(2)依頼範囲による費用の違い
イベント用の映像制作・スライド制作・配信スタジオの手配・当日の配信オペレーションなど、何をどこまで外注するかによって費用は大きく変化します。
企画・進行管理のみを依頼する場合と、制作物すべてをワンストップで依頼する場合では、同じ規模のイベントでも総費用に大きな差が生じます。
(3)機材・設備による費用の違い
使用する機材・設備のグレードによっても費用は変わります。
既存のパソコンとWebカメラで対応できるシンプルな配信であれば、追加費用を抑えやすいでしょう。一方、複数カメラの切り替えや高品質な音響・照明を用いたスタジオ収録が必要な場合は、専用機材の調達・レンタル費用が加算されます。
(4)人員配置による費用の違い
配信オペレーター・司会者・テクニカルサポートスタッフを自社で賄うか外部に委託するかによっても費用は変わります。専門スタッフへの外部委託はイベントの品質向上やトラブル対応力の強化につながる一方、その分のコストが加算されます。
どこまで自社で対応できるかを事前に整理しておくことが、費用を適切にコントロールするうえでは重要です。
8.オンラインイベント事例4選
オンラインイベントといっても自由な発想とさまざまな形式で行われており、特に近年ではオンラインとリアルを組み合わせたハイブリッド開催が主流となっています。ここでは4つの事例から、オンラインイベントのイメージをつかみましょう。
(1)【ハイブリッド/BtoB】公益財団法人廃棄物・3R研究財団

公益財団法人廃棄物・3R研究財団は、資源循環分野における先進的な取組の共有と自治体支援を目的としたセミナーを、全国7地区でハイブリッド開催しました。
各会場では100名の参加申込を実現し、当日は登壇者・参加者間の意見交換や名刺交換が活発に行われました。会場参加者だけでなくオンライン視聴者にも安定的に内容を届ける必要があったため、現地とオンライン配信の両方を成立させる運営体制が求められました。
全国7地区での近接開催かつ多主体との調整が必要という難しい条件の中、行政・公官庁主催イベントでの配信実績を持つストラーツが、現場経験に基づく提案と臨機応変な対応で安定した運営を実現しました。
詳細は以下からご確認いただけます。

(2)【オンライン/BtoB】大洞印刷株式会社

引用:https://www.obora-pri.co.jp/news1210/
大洞印刷株式会社は、製造現場からライブ中継を行うオンラインイベントを開催しました。 「体験価値を創り出す多品種展開とは」をテーマに、セミナーと、オンライン上では弊社初の試みとなる、製造現場からのライブ中継による解説を行いました。 多品種化が進む市場に対し、どのように応えていくのかを、現場での製造デモを交えながら解説しました。
(3)【オンライン/BtoB】株式会社アクティオ

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000261.000057111.html
総合建設機械レンタルの株式会社アクティオは、日本最大級のオンライン教育プラットフォーム「キッズウィークエンド」と協同で、「アクティオってどんな会社?建設機械レンタルの仕事を大公開」をテーマに、夏休みオンラインイベントを初開催しました。
イベントでは、クイズ形式で建設機械が普段どのように使われているのかの紹介や、自分で新しい建設機械を考えてみようといったワークを実施し、子どもたちが建設機械の役割を広い視野で楽しく学べる授業内容となりました。
(4)【オンライン/BtoC】株式会社カヤック

引用:https://www.kayac.com/news/2020/07/smout-report
地域に行きたい人と地域の人をつなぐ移住スカウトサービス『SMOUT』は、『みんなの移住フェス2020・オンライン』を開催しました。
イベントでは、地域の皆さんや地域に関わる方々が1時間おきにLIVE配信ステージに登壇し、「地域の仕事」や「SMOUT県民ショータイム」「SMOUT大喜利」など様々な切り口で魅力や個性を伝えていただきました。住民が実はちょっと自慢だと思っていることを大喜利形式でお話いただいたりと、地域や地域の人の個性あふれる場面が満載でした。
オンラインイベントをイベント会社に依頼したい場合は、以下の記事が参考になります。

9.オンラインイベントのプラットフォームの選び方のポイント
オンラインイベントに活用できるプラットフォームは数多く存在します。自社のイベントに合ったものを選ぶために、以下の4つのポイントを確認しましょう。

(1)主催者・参加者の双方にとってストレスなく操作可能か
簡単に配信でき、簡単に視聴できることはプラットフォーム選びの中で最も重要なポイントの一つです。参加者側は、視聴までのハードルが高いだけで離脱してしまうリスクがあります。
アカウント登録不要で視聴できるものや、URLをクリックするだけで参加できるシンプルな導線が理想です。主催者側も操作にもたつきがあると参加者の興をそいでしまうため、事前に十分な操作確認を行っておきましょう。
(2)必要十分な機能があるか
オンラインイベント用プラットフォームには、登録機能・チャット機能・質問機能・アンケート機能・ログ分析機能などが一般的に備わっています。これらに加え、自社のイベント内容に合った機能が揃っているかを確認しましょう。
たとえばウェビナーがメインであれば高品質な動画配信機能、参加者同士の交流を重視するイベントであればマッチング機能やチャット機能の充実度が重要になります。必要な機能が過不足なく揃っているか、事前に整理したうえで選定することが大切です。
(3)同時接続できる最大人数は十分か
オンラインイベントの規模は、数十人の小規模なものから数千人規模の大型イベントまでさまざまです。同時接続人数が不足していると参加者が入れないという致命的なトラブルにつながります。
一方、必要以上に大容量のプランを契約すると費用対効果が下がります。想定される参加者数に対して適切な同時接続人数が確保されているかを必ず確認しましょう。
(4)トラブルに対するサポートを受けられるか
万全を期して準備をしていても、配信時に予期せぬトラブルが発生することはあります。オンラインイベントで配信が止まった場合、参加者へのフォローは困難を極めます。
万が一の際に迅速なサポートを受けられるプラットフォームを選ぶことで、トラブル発生時のリスクを最小限に抑えられるでしょう。サポート体制(対応時間・連絡手段・日本語対応の有無など)は事前に確認しておくことが大切です。
10.ライブ配信ツール比較

オンラインイベントの配信ツールは、イベントの目的や形式によって最適なものが異なります。ここでは、主要な4つのライブ配信ツールを比較します。
主要ライブ配信ツール4選の比較表
| Zoom | YouTube Live | Vimeo | Microsoft Teams | |
|---|---|---|---|---|
| 参加しやすさ | 〇 | △ | 〇 | △ |
| セキュリティ | 〇 | △ | 〇 | ◎ |
| 画質 | 〇 | ◎ | ◎ | △ |
| 音質 | △ | 〇 | 〇 | △ |
| 参加者分析 | △ | 〇 | 〇 | △ |
| 遅延のなさ | ◎ | △ | △ | △ |
| 録画機能 | 〇 | ◎ | ◎ | 〇 |
| 料金(目安)※1 | 17,489円/月〜(税込) | 0円 | 2,200円/月〜(税込) | 659円/月〜(税込)※2 |
| 最大視聴人数※3 | 10,000人 | 無制限 | 無制限 | 1,000人 |
| 質問機能 | 〇 | △ | 〇 | 〇 |
| チャット機能 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 投票・アンケート機能 | 〇 | △ | 〇 | 〇 |
| 巻き戻し再生 | ✕ | 〇 | 〇 | ✕ |
| 配信の安定性 | 〇 | 〇 | 〇 | ✕ |
| 外部動画リンクの表示 | 〇 | ✕ | 〇 | 〇 |
※1:料金は、各プラットフォームの最小視聴人数からのものです。料金プランによって最大視聴人数には違いがあるため、詳細は各公式サイトをご確認ください。
※2:年払いの月額換算料金です。
※3:各プラットフォームの最大視聴人数と、料金プランによる最大視聴人数には違いがあります。詳細は各公式サイトをご確認ください。
上記の各ツールの特徴と選び方は、おおむね以下のとおりです。
(1)Zoom
ビジネス用途に特化した会議ツールであり、遅延がほぼなく双方向のやり取りに優れています。遠隔登壇者がいるケースや、リアルタイムのコミュニケーションを重視するイベントに適しているでしょう。
画質は通常で最大720pと他ツールに比べてやや劣りますが、追加の設定を行えばHDに切り替え可能です。また、音声の聞き取りやすさはコンプレッサー・イコライザーによる自動調整で担保されています。
(2)YouTube Live
無料で利用でき、最大画質2160pの高画質配信が可能です。多くの人にとってなじみのあるプラットフォームであるため参加のハードルが低く、大規模な集客にも対応できます。
一方、パスワード設定ができないためセキュリティ面に制限があり、関連動画が表示されるため視聴体験のコントロールが難しい側面もあります。
(3)Vimeo
イベント配信に特化した設計で、高画質・高音質な配信が可能です。パスワード設定や特定サイトへの埋め込み限定配信など、セキュリティ面での柔軟性も備えています。
一般ユーザーへの認知度はZoomやYouTube Liveほど高くないものの、エンタメ要素の強いイベントや音楽・映像の品質にこだわりたいイベントに特におすすめです。なお、一般視聴者にはVimeo、遠隔登壇者のみZoomを使用するという組み合わせも有効です。
(4)Microsoft Teams
Microsoft製品を多く導入している企業での利用に適しており、セキュリティ面では非常に優れています。ただし、ライブ配信ツールとしての安定性はほかのツールに比べてやや劣る点に注意が必要です。
また、最大視聴人数が1,000人までに限られるため、大規模イベントには不向きでしょう。
11.オンラインイベントに関してよくある質問
ここでは、オンラインイベントに関してよくいただく以下の質問について、回答を紹介します。
(1)オンラインイベントは無料で開催できますか?
配信ツールやプラットフォームによっては、無料で開催できるものもあります。たとえばYouTube Liveは参加人数に関わらず無料で利用可能です。ただし、無料ツールは機能や参加人数に制限がある場合が多く、規模や目的によっては有料プランの導入が必要になります。
また、配信機材の準備や外部スタッフへの依頼が必要な場合は別途費用が発生するため、トータルのコストで検討することをおすすめします。
(2)オンラインイベントの参加者数に上限はありますか?
利用する配信ツール・プラットフォームによって異なります。たとえばYouTube LiveやVimeoは上限なしで配信できる一方、Zoomは最大10,000人、Microsoft Teamsは最大1,000人までとなっています。イベントの想定参加者数に合ったツールを選ぶことが重要です。
(3)オンラインイベントと配信(ライブ配信)の違いは何ですか?
ライブ配信はオンラインイベント一種であるといえます。ライブ配信は映像・音声をリアルタイムで視聴者に届ける「手段」の一つです。
一方、オンラインイベントはライブ配信を含むさまざまな手段を組み合わせて、参加者に特定の体験や価値を提供する「イベント全体」を指します。
12.まとめ
本記事では、オンラインイベントの基礎知識から開催の流れ・成功のコツ・費用相場・配信ツールの比較まで幅広く解説しました。最後に重要なポイントを整理します。
- 配信ツールは目的・規模・セキュリティ要件に合わせて選定する
- コスト削減・広範な集客など、リアルイベントにはないメリットがある
- 種類は目的・対象別と形式別に分けられ、自社の目的に合った形式を選ぶ
- 成功のカギは目的の明確化・飽きさせない工夫・双方向コミュニケーションの設計
- 通信環境・ケーブル・服装・三脚など、初心者が見落としがちな準備ポイントにも注意
また、オンラインイベントを任せるなら株式会社ストラーツがおすすめです。
企画立案から会場手配、スライド・映像制作、当日の運営までワンストップで対応。大手広告会社やイベント会社出身のプロフェッショナルが、盛り上がる演出と高品質なイベント運営を実現します。
「例年と同じで盛り上がらない」「準備の負担が大きい」といったイベントの課題を、プロの企画力と制作力で解決します。


