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eスポーツイベントの企画事例12選!進め方と成功のポイントを解説

この記事の監修者:堀江 和敬 株式会社ストラーツ 代表取締役社長

イベント制作会社で年間100件のイベントに対応。
日本最大級のIT系のオンライン展示会を主催を経験。著名人含む60名、20セッションの基調講演をキャスティング。ウェブ広告にて6,000名以上を集客。

「eスポーツイベントの企画を任されたけれど、何から手をつければいいのか分からない」そんな担当者の方も多いのではないでしょうか。

本記事では、実際に開催されたeスポーツイベントの企画事例を紹介します。あわせて企画の具体的な進め方や費用相場、押さえておきたい注意点も解説しているので、自社の目的に近い事例をイメージしながら、そのまま企画立案に役立てていただけます。

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目次

【実際にあった】eスポーツイベントの企画事例12選

eスポーツイベントとひと口に言っても、目的や規模によって企画の形はさまざまです。ここでは実際に企業・自治体・団体が開催した12の事例を紹介します。都市型の大規模フェスから地域密着の小規模企画まで幅広く取り上げるので、自社の目的に近いものを見つけてみてください。

株式会社カプコン

引用:ニュースイッチ(日刊工業新聞社)

格闘ゲーム「ストリートファイター」シリーズなどを手がけるカプコンが、社員のコミュニケーション促進を目的に開催した社内eスポーツ大会です。

辻本春弘社長自らの発案で実現し、大阪本社付近の施設に社員とその家族約450名が来場。予選を勝ち抜いたチーム同士の決勝戦を、社員が間近で観戦できる形式にしたことで、通常の社内イベントとは異なる一体感が生まれました。同社はこの経験をもとに、地方自治体向けのeスポーツイベント企画・運営の提案も積極的に行っています。 

参考:戦って社内交流促進!カプコン、福利厚生にeスポーツ提案 | ニュースイッチ(日刊工業新聞社)

株式会社アイ・エス・ビー

引用:木村情報技術株式会社

IT企業の同社は、総務部主導でMOBA(複数人でチームを組み、敵陣地の攻略を目指すジャンル)のゲームタイトルを使った社内大会を実施しました。

会議室に社員20名が集まり、5人1組・4チームに分かれて対戦。プロの実況解説者を招いたことで、普段の社内イベントとは異なる顔ぶれのメンバーが参加するなど、新しい社内交流の形として好評を得ています。 

参考:eスポーツイベント企画・運営サービス導入事例 | 木村情報技術株式会社

成田国際空港株式会社

引用:PR TIMES

成田国際空港を運営する成田国際空港株式会社は、従業員向けeスポーツ大会の実証実験を経て、第1回「NRT staff e-sports Championship」を正式開催しました。

いきなり本大会を実施するのではなく、まず実証実験の段階を踏んでから導入した点が特徴で、空港運営という多忙な業務の中でも参加しやすい形を模索しながら、部署や職種の垣根を越えた従業員同士の交流を実現しています。

参考:eスポーツを用いた成田空港内従業員交流促進イベント「NARITA Commu Fes 2025」の開催について | PR TIMES

しののめ信用金庫

引用:ニッキン ONLINE

群馬県富岡市に本店を置く同信金は、2023年に社内コミュニケーションの活性化を目的としたeスポーツ大会を実施しました。

企画は信金内の「eスポーツクラブ」からの発案で、クラブメンバーが日頃プレイする「eFootball」を採用。職員8チーム(1チーム2〜3人)によるトーナメント戦形式とすることで、普段は接点の少ない部署間の職員同士が交流するきっかけになっています。 

参考:しののめ信金、eスポーツ大会を開催 職員交流企画の第1弾 | ニッキン ONLINE

株式会社アウトナンバー

引用:社内運動会.com

バスケットボール関連事業を手がける同社は、社内イベントとしてARスポーツ「HADO」と「チャンバラ合戦」を組み合わせて実施しました。

最新のAR技術を使った非日常的なバトルと、刀に見立てた道具でボールを落とし合うアナログな競技を対照的に組み合わせることで、プログラム全体の満足度を高めています。2年連続でHADOを導入し、社員同士の結束を深める企業対抗イベントとしても展開している点が特徴です。

参考:話題の「HADO」で大盛り上がり!e-SPORTSを活用した社内イベントの事例紹介 | 社内運動会.com

GUNMA LEAGUE

引用:GUNMA LEAGUE 公式

群馬県が主催する、県内の企業・学校を対象とした社会人eスポーツリーグです。オフライン開催に加え、駅前でのポスター掲示など地域を巻き込んだ告知施策を展開しているのが特徴です。

単発の大会にとどめず「リーグ」として定期開催することで、参加企業・学校の継続的な巻き込みと、地域住民への認知拡大を同時に狙う自治体主導の事例です。 

参考:GUNMA LEAGUE 公式

小田原eスポーツ~春の陣~

引用:小田原市

神奈川県小田原市が、若年層を中心とした誘客と地域経済活性化を目的に開催した観光施策イベントです。

小田原城址公園を舞台に「ポケモンユナイト」の大会を2日間構成で実施し、1日目は当日エントリー制で「小田原城軍」対「梅丸軍」に分かれて戦う一般参加型企画、2日目は事前エントリーした16チームによるトーナメント形式としました。

アイドルグループの応援ステージや地元飲食店の出店ブースも併設することで、eスポーツを知らない来場者も楽しめる「祭り」として設計されています。 

参考:小田原eスポーツ2024~春の陣~ | 小田原市

eスポーツ酒場

引用:群馬県庁

群馬県庁前の県民広場で開催された、県有施設の活用と地域活性化を目的としたイベントです。ゲームの対戦画面を県庁舎の壁面に大きく投影するという、屋外ならではのユニークな演出を採用しました。

会場にはキッチンカーも出店し、来場者が飲食を楽しみながら観戦できる「酒場」のような雰囲気を演出。行政施設を舞台にすることで、地域住民が気軽に立ち寄れるイベントとして設計されています。 

参考:eスポーツ酒場を開催しました(令和5年度)| 群馬県庁

三島市eスポーツ競技大会「満喫杯」

引用:三島市

静岡県三島市が「関係人口創出事業」の一環として、令和4年度から毎年開催しているeスポーツ大会です。

セガの対戦型格闘ゲーム「Virtua Fighter esports」を題材に、プロプレイヤーをゲストに招いて対戦できる企画を実施。試合に参加・勝利するたびに、三島市の名物や市内飲食店で使えるクーポンと交換できる「満喫チケット」を贈呈することで、ゲームを楽しみながら地元の飲食店への来訪も促す仕組みになっています。

運営には、eスポーツを取り入れた地元の就労支援事業所も協力しており、地域内の多様な主体を巻き込んだ運営体制も特徴です。

参考:三島市eスポーツ競技大会「満喫杯」開催しました!| 三島市

全日本温泉eスポーツ湯桶杯

引用:湯桶杯 公式

兵庫県の有馬温泉街で開催されたイベントです。スポーツ系・格闘系ゲームなど計3タイトルの大会を実施し、優勝者には温泉地らしい「湯桶トロフィー」を贈呈するなど、ご当地色のある演出を取り入れているのが特徴です。

参加者が対戦の合間に温泉やグルメも楽しめる導線を用意することで、eスポーツを観光消費につなげる設計になっています。 

参考:第5回全日本温泉eスポーツ湯桶杯:eFootball™2024部門決勝トーナメント | YouTube

eスポーツ×就活フェス

引用:日経クロストレンド

eスポーツを通じて学生と企業が出会う就職支援イベントです。2025年11月の開催回では、eスポーツチームの運営に携わる登壇者2名が「チーム運営と求める人材像」をテーマにトークセッションを実施するなど、単なる合同説明会ではなく業界理解を深めるプログラムを組み込んでいます。

大会形式の競技ではなく、ゲーム好きの学生とeスポーツ業界・関連企業がフラットに交流できる場として設計されている点が特徴です。 

参考:eスポーツチームが求めるのは優秀な学生起業家 新卒入社は狭き門か | 日経クロストレンド

U19eスポーツ選手権2025

引用:ルネサンス高校グループ

群馬県の「eスポーツ選手権実行委員会」が主催する、19歳以下を対象とした全国規模のeスポーツ大会です。2025年の第6回大会には「VALORANT」部門に86チーム、「League of Legends」部門に91チームが参加し、過去最大の規模でオンライン予選が実施されました。

決勝はGメッセ群馬で開催し、各部門の優勝チームがプロeスポーツチームのアカデミー(ZETA DIVISION、DetonatioN FocusMe)とオンラインで対戦するエキシビションマッチを実施。

会場ではゲスト出演者によるトークショーや体験コーナー、スタンプラリー、キッチンカーも展開し、経済産業省やスポーツ庁の後援も受けるなど、行政・教育・民間企業を巻き込んだ大規模な運営体制を構築している点が特徴です。

参考:【群馬県】12月21日にGメッセ群馬(高崎市)にて「U19eスポーツ選手権 2025」を開催!| PR TIMES

eスポーツイベントとは

eスポーツ(esports)イベントとは、対戦型のコンピューターゲームを「競技」として扱い、大会・展示・交流の場として開催するイベントです。

参加者同士が競う「大会・トーナメント型」、プロ選手の試合を観る「観戦型」、来場者がゲームを体験できる「体験型」、会場を設けず配信のみで完結する「オンライン型」など、目的に応じて形式はさまざまです。

企業が主催する場合は、単なるゲーム大会ではなく、ブランディングや採用、社内エンゲージメント向上といった事業目的とセットで企画されるケースがほとんどです。

なぜ今、企業や自治体がeスポーツイベントに注目するのか

eスポーツイベントは今、企業から自治体まで幅広い主体から注目を集めています。なぜこれほど多くの組織がこぞって企画に取り組んでいるのでしょうか。

ひとつの大きな理由として、若年層に対してテレビCMなど従来型の広告が届きにくくなっていることが挙げられます。そうした状況において、高いエンゲージメントで直接アプローチできる手段としてeスポーツが注目されているのです。

また、eスポーツを「社内イベント」や「就活イベント」として開催すれば部署交流や採用候補者へのアピールにつながります。地域イベントの一環として企画すれば経済効果や関係人口の創出、観光誘致も期待できます。

さらに、スポンサー協賛やチケット収益、配信収益を組み合わせることで新規事業として収益化できる可能性もあり、こうした目的の多様さが、企業・自治体双方から幅広い関心を集めている理由になっています。

eスポーツイベント企画の進め方

eスポーツイベントの企画は大きく5つのステップに分けて考えることができます。ここでは、それぞれのステップで何を検討し、どのように進めればよいのかを順を追って詳しく解説します。

ステップ1:目的とKPIを明確にする

まず「何のために開催するのか」を明確にします。ブランド認知向上、採用強化、社内交流など、目的によって企画すべき内容は大きく変わります。

来場者数や視聴数、応募数、SNS言及数など、KPIまで具体化しておくと、後続のタイトル選定や集客施策の方向性がぶれません。

ステップ2:ターゲットとゲームタイトルを選ぶ

ターゲット層(年齢・性別・ゲーム経験の有無)を明確にし、それに合ったゲームタイトルを選びます。人気タイトルは集客力が高い反面、パブリッシャーへの利用許諾申請が必須になる点に注意が必要です。

カジュアル層にはパーティーゲーム系、コア層には対戦格闘・FPS・MOBA系が選ばれる傾向にあります。

ステップ3:開催形式を決める

会場を設ける「オフライン」、配信のみの「オンライン」、両方を組み合わせる「ハイブリッド」のいずれかを、予算や目的に応じて選びます。

オフラインは体験価値が高い反面コストがかさみやすく、オンラインは低コストで全国から参加者を集められる反面、演出の差別化が難しいという特徴があります。

ステップ4:会場・機材・配信環境を整える

オフライン開催では、会場選定に加えてPC・ゲーム機・モニター・通信回線などの機材手配が必要です。回線トラブルは大会の信頼性に直結するため、有線回線の確保や予備機材の準備は欠かせません。

ステップ5:集客〜当日運営〜振り返り

SNSを中心とした告知・当日配信・アーカイブという流れで集客を設計し、当日は進行管理・選手対応・トラブル対応の指揮系統を明確にしておきます。

終了後は、事前に設定したKPIに対する実績を検証し、次回企画に反映させることが継続開催の鍵になます。

eスポーツイベントの企画会社をお探しの方は、こちらの記事をご参考ください。おすすめの企画会社をはじめ、選び方や費用感についても詳しく解説しています。

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eスポーツイベント企画の注意点

eスポーツイベントならではの注意点をあらかじめ押さえておかないと、開催直前や当日になって思わぬトラブルにつながることがあります。ここでは、企画時に特に押さえておきたい3つの重要なポイントを解説します。

(1)著作権・利用許諾

ゲームタイトルには著作権があり、大会形式で使用する場合はパブリッシャー(ゲーム発売元)が定める大会ガイドラインの遵守や、場合によっては個別の利用許諾申請が必要になります。無許諾のまま開催してしまうと、直前の中止や賞金・景品の扱いをめぐるトラブルにつながりかねません。

使用タイトルが決まった時点で、企画の初期段階から公式サイトなどでガイドラインを確認し、必要に応じて早めに申請・問い合わせを行っておくことが重要です。

(2)配信・通信の安定性

eスポーツイベントでは、配信や通信の品質がそのまま来場者・視聴者の体験価値に直結します。回線トラブルで試合が中断すると、大会全体の信頼性を損ないかねません。

会場の通信環境を事前に確認した上で有線回線を確保し、遅延対策や予備機材の準備、配信トラブル発生時のバックアップ体制まで含めて設計しましょう。当日はリハーサルで実際の回線・機材を通しで確認しておくと安心です。

(3)リスク管理・炎上対策

eスポーツイベントはSNSでの拡散力が高い一方、運営の不備や対応の遅れがそのまま炎上につながりやすいという側面もあります。個人情報の取り扱いや未成年者の参加ルール、参加者・視聴者間のハラスメント対応方針などは、企画段階であらかじめ整備しておきましょう。

トラブル発生時に誰がどう判断し、どう対応するのかという指揮系統まで事前に決めておくことで、当日の混乱を最小限に抑えられます。

eスポーツイベントの費用相場

規模や開催形式によって費用は大きく異なりますが、企画の初期段階でおおよその予算感を把握しておくことは、社内での予算確保や関係部署への説明の際にも欠かせません。ここでは開催規模別の費用相場の目安を紹介します。

少規模
〜30名程度
数十万円で依頼可能。機材準備や配信など基本的な準備は任せ、実況・解説に社内人員を活用することで費用を抑えられる。
中規模
30〜100名程度
150〜200万円がひとつの目安。会場費や機材費に加え、当日の運営スタッフの人数も増えるため、その分コストがかかる。
大規模
100名以上
500万円前後がひとつの目安。現地アリーナでの開催や本格的な配信演出を組み合わせる場合は、費用が数千万円規模まで膨らむ。

費用の内訳として、会場費や機材費、配信費、演出費、景品費、実況の手配費用、配信スタッフの人件費などが挙げられます。

まずは自社の予算感を伝えた上で、複数社から見積もりを取り比較するのがおすすめです。

eスポーツイベント企画でよくある失敗例

eスポーツイベントの企画では、目的の曖昧さや利用許諾確認の遅れなど、いくつかの共通した失敗パターンが見られます。ここでは特に起こりやすい4つの失敗例を取り上げ、それぞれの原因と防ぎ方を具体的に紹介します。

(1)目的・KPIが曖昧なまま進んでしまう

目的やKPIを明確にしないまま企画を進めてしまうと、ターゲットやゲームタイトル選定、当日の演出まで方向性がブレてしまいます。結果として、来場者数は多かったのに採用や商談にはつながらなかった、という結果に陥りがちです。

企画の初期段階で「何のために開催するのか」「何をもって成功とするのか」を関係者間で言語化し、共通認識を持っておくことが失敗を防ぐ第一歩になります。

(2)利用許諾の確認が後回しになる

人気タイトルを使いたい気持ちが先行し、パブリッシャーへの利用許諾確認を後回しにしてしまうケースは少なくありません。開催直前になって許諾が下りない、あるいは条件面で折り合わずタイトル変更を迫られると、告知済みの内容や会場・機材の手配、集客施策にまで影響が及びます。

使用したいタイトルが決まった時点で、企画の初期段階からガイドラインの確認と申請手続きを並行して進めておくことが重要です。

(3)通信・配信環境のテスト不足

配信や通信環境のテストが不十分なまま本番を迎えると、試合中の回線トラブルや配信の遅延・停止によって、大会全体の信頼性を損ないかねません。特に会場を借りて開催する場合、当日にならないと実際の通信環境が分からないケースもあります。

本番同様の機材・回線を使ったリハーサルを事前に実施し、トラブル発生時のバックアップ体制まで確認しておくことが欠かせません。

(4)当日の役割分担が曖昧なまま本番を迎える

進行管理・選手対応・配信対応・トラブル対応など、当日は複数の役割を同時に動かす必要があります。役割分担や指揮系統を曖昧にしたまま本番を迎えると、トラブル発生時に誰が判断すべきか分からず対応が遅れ、来場者や視聴者の満足度を下げてしまいます。

誰が何を担当し、緊急時には誰が最終判断を下すのかを、事前に一覧化して関係者全員に共有しておきましょう。

まとめ

eスポーツイベントの企画は、目的設定からターゲット・タイトル選定、開催形式の決定、そして実際の事例を参考にした演出づくりまで、段階を踏んで進めることが成功の鍵です。今回紹介した12の企画事例のように、社内交流・地域活性化・採用広報など活用の幅は多様にあります。

自社の目的に近い事例を参考にしながら、著作権や配信環境などの注意点も押さえて、効果的なイベントを企画してみてください。

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この記事の監修者:堀江 和敬 株式会社ストラーツ 代表取締役社長

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