社内イベントとしてeスポーツ大会を検討しているものの、「何から始めればいいのかわからない」と感じている人事・総務担当者の方も多いのではないでしょうか。
社内eスポーツ大会は、部署や拠点、世代を超えたコミュニケーションを生み出せる施策として、近年多くの企業で導入が進んでいます。
ゲームが得意でなくても公平に楽しめる設計にしやすく、大会形式だけでなくレクリエーションや懇親会として気軽に取り入れることも可能です。
本記事では、社内eスポーツ大会を開催するメリットから、目的設定・タイトル選定・著作権申請を含む具体的な企画・開催手順、当日を盛り上げるコツまで解説します。担当者が知っておくべき情報を網羅して解説しますので、ぜひごご覧ください。
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1.社内eスポーツ大会とは?

社内eスポーツ大会とは、企業が社員向けに開催するゲーム対戦イベントのことです。
部署や拠点、役職の垣根を越えて社員同士が同じルールの下で対戦し、勝敗を楽しみながら交流を深める点が特徴です。
社内運動会や懇親会に代わる新しい社内イベントの形として、近年広がりつつあります。
(1)そもそもeスポーツとは
eスポーツとは、コンピューターゲームやビデオゲームを用いた対戦を競技として捉える呼び方です。
個人戦だけでなくチーム戦のタイトルも多く、年齢・性別・運動能力の差に関係なく参加しやすい点が特徴です。
近年は世界規模の大会や賞金付きイベントも珍しくなくなり、企業がイベントや研修に取り入れる動きも広がっています。
ちなみに、「社内ゲーム大会」と呼ばれることもありますが、指し示す内容はほぼ同じです。
(2)社内イベントとして選ばれる背景
社内eスポーツ大会が選ばれる背景には、部署や拠点をまたいだ社員間のコミュニケーション不足があります。
テレワークの普及で顔を合わせる機会が減った企業も多く、従来の懇親会や社内運動会とは違う切り口で交流を促す施策として注目されています。
ゲームは操作を教われば誰でもすぐに参加でき、勝敗を通じて自然に会話が生まれやすいことも、社内レクや懇親会に選ばれる理由です。
(3)eスポーツ市場の広がり・注目度
eスポーツ市場は若年層を中心に以下のとおり着実に広がっており、社内イベントとしての活用も追い風を受けています。

ゲームの試合観戦や動画視聴を日常的に楽しむ人は年々増加し、一部のファンだけのものではなくなりつつある状態です。
企業向けにeスポーツイベントの企画・運営を専門に扱うサービスも増えており、市場としての広がりを裏付けています。
2.社内eスポーツ大会を開催する5つのメリット
社内eスポーツ大会には、コミュニケーション活性化から新人研修への活用まで、幅広いメリットがあります。

(1)部署・世代を超えたコミュニケーション活性化につながる
社内eスポーツ大会の最大のメリットは、部署や役職、世代を超えたコミュニケーションが生まれることです。
普段は接点のない社員同士でも、同じゲームで対戦・応援することで自然な会話のきっかけが生まれます。
また、上下関係や部署の壁を意識せずに交流できる場としても、多くの企業が導入効果を実感しています。
(2)オンラインなら遠方拠点や自宅からも参加できる
オンライン開催であれば、拠点や自宅を問わず全社員が参加できる点もメリットです。
会場に集まる必要がないため、遠方の支社やリモートワーク中の社員も同じイベントに参加でき、一体感の醸成につながります。
自宅からであれば、企画次第で従業員の家族の家族の参加も可能です。
(3)新入社員・内定者研修や交流に活用できる
社内eスポーツ大会は、新入社員や内定者の研修・交流の場としても活用できます。
ルールを覚えれば誰でもすぐに参加できる手軽さから、入社したばかりで社内の人間関係が薄い社員同士の距離を縮める機会として取り入れる企業もあります。
(4)コストパフォーマンスに優れる
社内eスポーツ大会は、他の社内イベントと比べてコストを抑えやすい点も魅力です。
大掛かりな会場設営や特別な運動施設を必要とせず、オンライン開催であれば会場費自体をかけずに実施できます。
(5)ゲームが得意でなくても公平に楽しめる
社内eスポーツ大会は、ゲームの得意・不得意に関わらず公平に楽しめるよう設計しやすい点もメリットです。
操作がシンプルで運の要素があるタイトルを選べば、普段ゲームに触れない社員でも対等に対戦を楽しめます。
また、勝敗にこだわる大会形式だけでなく、会話を楽しむ「レクリエーション」「懇親会」寄りの緩やかな形式にもできます。
3.社内eスポーツ大会の企画・開催手順

社内eスポーツ大会は、目的の明確化からアンケートによる振り返りまで、大きく8つのステップで進めます。
(1)開催目的とKGIを明確にする
社内eスポーツ大会を成功させるには、最初に開催目的とKGI(達成目標)を明確にすることが欠かせません。
「部署間交流の促進」「新入社員研修」「エンゲージメント向上」など目的によって、適したゲームタイトルや開催規模、告知の仕方が変わってきます。
参加率や満足度アンケートの結果など、後から効果測定できる指標もあわせて決めておくと、次回以降の改善につなげやすくなります。
(2)ゲームタイトルを選定する
ゲームタイトルは、参加者全員が公平に楽しめるかを基準に選ぶことが重要です。
①人気タイトル例
社内イベントでは、対戦型の格闘ゲームやパズルゲーム、チーム戦のバトルロイヤル系タイトルなどが選ばれる傾向にあります。
また、サッカーやバスケットボールなどを再現したスポーツ系タイトルや、地理クイズなどのカジュアル系タイトルも、ゲーム経験の少ない社員に人気です。
eスポーツのジャンル・種目については、以下のページもご覧ください。

②選び方の軸
タイトル選定では、以下の3点を軸に検討するとよいでしょう。
- 操作の簡単さ
- 対戦人数の柔軟さ
- 観戦のしやすさ
操作が複雑すぎるとゲーム未経験者が置いていかれてしまい、逆にシンプルすぎると盛り上がりに欠けることもあります。
そのため、参加者の層に合わせたバランスが求められます。
(3)開催形式(オフライン・オンライン・ハイブリッド)を決める
開催形式は、参加者の所在地や求める一体感の強さに応じて以下のように選びます。
| 形式 | 向いている企業 | 特徴 |
|---|---|---|
| オフライン | 全社員が同一拠点に集まりやすい企業 | 臨場感が出やすく、一体感を得やすい |
| オンライン | 拠点が分散している企業、在宅勤務の社員が多い企業 | 場所を問わず参加でき、コストも抑えやすい |
| ハイブリッド | オフラインの臨場感とオンラインの参加しやすさを両立したい企業 | 会場開催とオンライン配信を組み合わせる |
(4)ゲーム会社へ著作権の利用許諾を申請する
社内イベントであっても、市販のゲームタイトルを使用する場合は、事前にゲーム会社へ著作権の利用許諾を申請する必要があります。
申請の要否や条件はタイトルやゲーム会社によって異なるため、企画段階の早い時期に確認しておくことが、後の手戻りを防ぐポイントです。
(5)会場・機材・配信環境を手配する
開催形式が決まったら、会場や対戦用の機材、配信環境を手配します。オフライン開催では会場の通信環境や座席レイアウトの確認が必要です。
オンライン・ハイブリッド開催では、配信の安定性を左右する回線速度や、実況・解説を行う場合のマイク・カメラ機材の準備も欠かせません。
(6)社内告知で参加意欲を高める
社内ポータルやチャットツール、社内SNSなどを活用して、開催概要や参加方法を早めに告知します。
目的やルール、参加のハードルの低さを伝えることで、。ゲームに馴染みのない社員の参加意欲も高めやすくなります。
(7)リハーサルと当日運営
本番前には、機材や通信環境のテストを兼ねたリハーサルを実施します。
当日は進行スケジュールに余裕を持たせ、トラブル発生時の対応をあらかじめ決めておくことで、スムーズな運営につながります。
(8)アンケートで振り返り、次回に活かす
開催後は参加者にアンケートを実施し、満足度や改善点を集めます。
設定したKGIと照らし合わせて効果を測定することで、次回開催の質を高めることができます。
4.社内eスポーツ大会を盛り上げる3つのコツ

社内eスポーツ大会を盛り上げるには、実況・演出、対戦形式、景品の3つの工夫が効果的です。
(1)プロの実況・演出を取り入れる
社内eスポーツ大会を盛り上げる最も効果的な方法は、プロの実況・演出を取り入れることです。
試合の見どころをわかりやすく実況してもらうことで、ゲームに詳しくない社員も観戦を楽しみやすくなり、会場やオンライン配信全体の熱量が高まります。
(2)チーム分け・対戦方式を工夫する
部署をまたいだチーム分けや、勝ち上がり式のトーナメント、総当たり戦など対戦方式を工夫することも盛り上げのポイントです。
あえて普段関わりの少ない社員同士を同じチームにすることで、新しい交流のきっかけを生み出すことも考えられます。
(3)景品・表彰を用意する
優勝者や敢闘賞などへの景品・表彰を用意すると、参加者の本気度が高まり、大会全体の盛り上がりにもつながります。
景品は豪華さよりも、参加者みんなが楽しめる工夫(部署対抗の称号や記念品など)を意識するとよいでしょう。
5.社内eスポーツ大会の企画事例
ここでは、社内eスポーツ大会の企画時に参考にしたい事例をご紹介します。
(1)成田国際空港「NRT staff e-sports Championship」「NARITA Commu Fes」

成田国際空港では、空港内で働く従業員同士の交流促進を目的に、eスポーツ大会を継続的に開催しています。
空港内には航空会社やグランドハンドリング会社など多数の企業が存在し、業種・企業の垣根を越えた交流が生まれにくいという課題がありました。
2023年11月の実証実験を経て2024年6月に第1回大会を正式開催し、2025年5月には「NARITA Commu Fes 2025」としてクイズやモルック競技などのアナログ企画も加え、24社が参加する規模まで発展しています。
人材確保・定着が課題となる若手従業員層をターゲットに設定し、職場への愛着形成につなげている点が特徴です。
(2)株式会社シイエム・シイ「社内eスポーツ大会」

株式会社シイエム・シイは、社内懇親のための従業員組織「親輪会」を中心に、毎年社内イベントを実施しています。
2021年からは社員とその家族全員が参加できるオンラインコンテンツとして社内eスポーツ大会を導入しました。
創立60周年にあたる2022年には、CMCグループ全5社を同時中継し、海外拠点や国内外のご家庭ともオンラインで接続。
121名の参加者が『スーパーボンバーマン R オンライン』で予選・決勝を戦い、家族も一緒に楽しめる大会として親睦を深めました。
(3)TOPPANホールディングス「TOPPAN eSPORTS FESTIVAL 2021」

TOPPANホールディングス(凸版印刷)では、従業員の働きがいやグループの一体感醸成を目的に、2年に1度全社横断型のスポーツイベントを実施していました。
新型コロナウイルスの影響で従来のスポーツイベントが困難になったことを受け、2021年に社内eスポーツ大会を初開催。
「TOPPAN eSPORTS FESTIVAL 2021」として、従来の運動会以上の規模でのイベントを実現しています。
国内48拠点・海外13拠点、トッパングループ従業員とその家族を対象に、凸版印刷労働組合との労使共催で開催されました。
5.社内eスポーツ大会の運営は株式会社ストラーツへご相談を
社内eスポーツ大会の運営は、ぜひ株式会社ストラーツへお気軽にご相談ください。
社内eスポーツ大会を自社だけで一から企画・運営するのは、想像以上に負担の大きい作業です。専門的な知識が求められる工程が多く、通常業務と並行して進めるのは容易ではありません。
負担を軽減する方法として、eスポーツイベントに特化したパッケージ型サービスを提供する事業者の選択肢もあります。ただし、パッケージ型は自社の目的や規模に合わせた柔軟なカスタマイズが難しい場合もあります。
株式会社ストラーツでは、eスポーツイベント・大会の制作経験が豊富なスタッフが企画から運営、当日進行までを一貫してサポートします。
参加人数や開催形式、演出内容など、企業ごとに異なる詳細な希望にも柔軟に対応できる体制が強みです。
「何から始めればいいかわからない」という段階からでも、まずはお気軽にご相談ください。

6.社内eスポーツ大会に関するよくある質問

ここでは、社内eスポーツ大会に関してよくいただく以下の質問について、回答を紹介します。
(1)ゲームに詳しくない社員でも楽しめる?
操作がシンプルで運の要素があるタイトルを選べば、ゲームに詳しくない社員でも十分楽しめます。
実況や解説を入れることで、対戦していない社員も観戦として盛り上がりやすくなります。
(2)社内大会でも著作権の申請は必要?小規模でも許諾は必要?
社内向けの小規模な大会であっても、市販のゲームタイトルを使用する場合は、原則としてゲーム会社への利用許諾申請が必要です。規模の大小にかかわらず、企画段階でゲーム会社に確認する必要があります。
申請の要否や条件は、タイトルやゲーム会社によって異なります。
(3)開催形式の選び方は?
参加者の所在地と、求める一体感の強さで選ぶのが基本です。
全手の参加者をが同一拠点に呼べる場合はオフライン、拠点が分散している場合はオンラインやハイブリッドが適しています。
(4)手軽にできる社内イベントは?
勝敗にこだわらないレクリエーション形式のeスポーツ大会は、比較的手軽に導入できる社内イベントのひとつです。
会場を用意せずオンラインだけで開催すれば、準備の負担も抑えられます。
(5)有名なeスポーツ大会は?
世界的に有名なeスポーツ大会には、「League of Legends世界選手権」や「The International」(Dota 2)などがあります。
社内大会のタイトル選定時に、参加者の関心を確認する参考にもなります。
7.まとめ
社内eスポーツ大会は、部署や拠点を越えたコミュニケーション活性化から新入社員研修まで、幅広い目的で活用できる社内イベントです。
開催目的とKGIを明確にしたうえで、ゲームタイトルの選定、著作権の申請などのステップを順に進めることでスムーズに実施できます。
実況・演出や対戦形式の工夫次第で、当日の盛り上がりも大きく変わるでしょう。
ただし、eスポーツ大会には専門的な知識が求められる工程も多く、通常業務と並行して自社だけで進めるのは簡単ではありません。
株式会社ストラーツでは、eスポーツイベント・大会の制作経験が豊富なスタッフが、企画から運営、当日進行までを一貫してサポートします。
詳細なご希望にも柔軟に対応できますので、社内eスポーツ大会の開催をご検討の際は、まずはお気軽にご相談ください。


