この記事の監修者:堀江 和敬 株式会社ストラーツ 代表取締役社長
これまでに多数のイベント・展示会を制作。日本最大級のIT系のオンライン展示会を主催を経験。
展示会では費用対効果を重視し、名刺獲得からの受注を最大化することを大切にしている。
展示会パネルは、来場者の第一印象に影響を与えたり、自社の商品を知ってもらったりするために欠かせないものです。しかし、「印象付けるパネル」を作るのは意外と難しく、基本となる考え方やテクニックが必要です。
本記事では、今からパネルを作ろうと思っている方に向けて、おしゃれなパネル事例とデザインの考え方を紹介。パネルの費用相場や内製・外注の選び方までわかりやすく解説します。
パネルデザインを含め、展示会のクリエイティブ制作にお悩みの方は株式会社ストラーツがおすすめです。展示会専任のデザイナー・クリエイターが、パネル・チラシ・タペストリー・ノベルティ・バックパネル・動画・ブースなどをヒアリングベースで手間なく作成いたします。

おしゃれな展示会パネルの事例5選 | 真似できるポイントも紹介

実際に展示会で掲示されたパネルの事例を見ていきましょう。真似できるポイントもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
(1)株式会社バイオクロマト | 余白とブランドカラーで訴求

引用:横長4小間のスペースを2コーナーin/outで演出|JASIS 2023 | SUPER PENGUIN
株式会社バイオクロマトは、分析機器や理化学機器、消耗品の研究開発から製造、販売までを行うメーカーです。
パネルには、同社が行った「分析結果」がまとめられています。分析結果のパネル6枚をグリッド配置し、ナンバリングで視線の流れを整理。各パネルでは写真を大胆に見せ、テキストや図表を下に集約することで情報密度を調整しています。
青のブランドカラーを壁面全体に使い、あえて余白を広く持たせることで、空間全体をスッキリまとめているのが特徴です。
▼真似できるポイント
・パネル枚数を増やしてナンバリングする
・壁面のカラーとパネルのデザインを調和させる
(2)株式会社パナ・ケミカル | 横長の大型パネルで視線誘導

引用:小学生にも理解を促すクイズ形式の展示|SDGs Week EXPO 2023 | SUPER PENGUIN
株式会社パナ・ケミカルは、プラスチック・発泡スチロールのリサイクル事業を専門とする総合商社です。ストーリー形式でプラスチックや発泡スチロールを学べるパネルを設置しています。
区切りのない「1枚の横長パネル」を使うことで、視線誘導をスムーズにしているのが特徴です。パネルはストーリー形式になっており、イラスト中心で余白も多いためスラスラと読めます。
壁面カラーは青と白に絞り、照明でパネル全体を均一に照らしています。反射や影が少ないため来場者も読みやすいです。
▼真似できるポイント
・大型の横長パネルを使う
・イラスト多めで文章を少なくする
(3)株式会社サンエイ | 文章をほとんど入れず写真で伝える

画像引用:グリフィンのLEDパネルの特徴 | Griffin
株式会社サンエイは、お菓子や化粧品などのパッケージデザインの企画・生産受注をする会社です。
このパネルは「アクリルのLEDパネル」で、ブースの入口用に作られています。テキストはほとんどなく、写真とキャッチコピーだけで「何ができる会社か」がわかるのが特徴です。入口の通路側に配置することで、「看板」のような役割を果たしています。
また、商品写真をグリッドで配置しているので、色味の違う写真が混ざっても整って見えるのが特徴です。
▼真似できるポイント
・写真をメインにして来場者の興味付けにつなげる
・アクリルLEDパネルを採用する
(4)宇都宮螺子株式会社 | 余白の活用とシンプルなキャッチコピー

画像引用:グリフィンのLEDパネルの特徴 | Griffin
宇都宮螺子株式会社は、ネジやナット、ボルトといった締結部品の製造・販売を行う会社です。ブースでは、営業所リスト(左)と特注品の受注案内(右)の2枚のパネルを設置しています。
アクリルLEDパネルを採用しており、2枚とも必要最小限の情報だけを掲載しています。「特注品 製作 承ります。」という、瞬時に理解できるキャッチコピーが特徴です。
単語ごとの余白もポイントで、「特注品製作承ります」よりも「特注品 製作 承ります」とスペースを作ることで一気に読みやすくなります。
商品写真も4つに絞り込み、青枠で囲むことで一つひとつを強調するなど、シンプルながらも訴求力の高いデザインが特徴です。
▼真似できるポイント
・10文字程度の単刀直入なキャッチコピー
・パネル全体の情報量を最小限に抑える
(5)AIM電子株式会社 | 1商品・1パネルで魅力を訴求

画像引用:事例紹介 | 株式会社ワンプロモーション
AIM電子株式会社は、光ケーブルやLANケーブル、HDMIケーブル、オーディオケーブルなどを製造・販売する会社です。黄色い壁面に、白をベースにしたパネルを並べているので、パネル自体が目立ちます。
パネルにはフレーム付きのスチレンボードを採用。1つの商品を1枚のパネルにまとめ、合計3枚のパネルを並べています。
大きめの見出しと写真、説明文のわかりやすいレイアウトが特徴です。少し読むだけで、どんな商品なのかが理解できます。
また、パネルの上に大きいフォントで商品名を掲示したり、1枚ごとに照明を当てたりと、遠目からでも商品が伝わる工夫がされています。
▼真似できるポイント
・1商品1パネルで、商品名を照明で目立たせる
・見やすいレイアウト(大きめの見出し、写真、説明文)
展示会パネルのデザインをおしゃれに見せる5つの方法

パネルをおしゃれに見せるためには、細かなテクニックが必要です。5つの方法についてわかりやすく説明します。
(1)「余白があること」を恐れない
パネル作成では、伝えたいことが多すぎて「あれもこれも載せる」ことがよく起こります。しかし、情報量が多いと来場者が離脱しやすくなるので、あえて余白を持たせることが重要です。
特にBtoBのパネルは、商品の強みや機能、事例強みなど載せたい情報が増えやすいです。しかし、テキストが密集すると、遠目で読みにくくなる上、雑多な印象になってしまいます。
タイトルやキャッチコピー、補足説明、写真、QRコードなど主要な部分だけを載せ、残りは余白にするくらいがちょうど良いでしょう。
(2)色数を少なくし、壁面との相性も考える
パネルの色数は2〜3種類に絞ると、統一感のあるデザインに仕上がります。ベースカラーを軸に、プラスαでアクセントカラーを加えるのがおすすめです。
ベースカラーは「白」または「薄めのグレー」など、文字が読みやすい色にしましょう。
また、壁面カラーとの相性も重要です。壁面を何色にするかでパネルの見え方が変わるので、施工会社と相談しましょう。
(3)フォント選びを意識する
パネルのフォントも2〜3種類に絞ると、全体がまとまった印象に仕上がりやすいです。よく使われるのはゴシック体で、「ヒラギノ角ゴ」や「源ノ角ゴシック」などがあります。
ブランドの世界観を重視したい場合は、明朝体やセミセリフ系も効果的です。
・フォントは2種類、多くても3種類にする
・見出しは太字、本文は中太を意識
・文字サイズは見出し60pt以上、本文24pt以上が目安※パネルサイズに合わせる
・英数字を混ぜる場合は「Noto Sans」「Roboto」などの多言語対応フォントを使用
(4)照明で「見え方」を調整する
パネルのデザインがおしゃれでも、実際にブースに設置したとき、見え方が変わる可能性があります。照明の当たり方によってパネルの発色や反射、影の出方が変わるので、設営時にチェックしてみてください。
・光が反射して文字がわかりにくくなっていないか
・パネル周りが暗くて読みにくくないか
問題がある場合は、設営時に照明またはパネルの位置を変えましょう。
(5)パネルの素材・加工を変えてみる
パネルの素材は「スチレンボード」が主流ですが、アルミ複合板やアクリルLEDパネルなどの素材にしても良いでしょう。
単に素材を変えたからといって「おしゃれ」になるわけではありませんが、来場者からの印象は変えられます。
通路からすぐにわかるようにアクリルLEDパネルを使う、スチレンボードをマット仕上げ(光沢をなくす加工)にするなど方法はさまざまです。
▼パネルの素材イメージ

展示会パネルの費用相場

展示会パネルの費用は、大まかに「デザイン費」と「印刷費」の2つで構成されます。パネル制作も含めて制作会社に依頼する場合もあれば、自前でデザイナーに依頼→印刷まで行うこともあります。
・デザイン費:数万円
・印刷費:1枚2,000〜5,000円程度(A1サイズ、ネット印刷の場合)
マット加工やラミネート加工、アルミフレームなどオプションを追加すると、1枚あたり数千円のプラス費用がかかることが多いです。
展示会パネルは内製 or 外注どちらにすべき?

パネルは、自社で内製する方法と、施工会社やデザイン会社に外注する方法があります。どちらを選ぶべきかは、求めるデザインのクオリティや予算、社内リソースによって異なります。
(1)おしゃれで成果の出るパネルを作るなら、クリエイティブに強い施工会社を選ぶべき
展示会パネルのデザインに「おしゃれさ」を求めるなら、クリエイティブに強い施工会社へ依頼するのがおすすめです。たとえば、優秀なデザイナーが在籍していたり、パネルやポスターなどの制作実績が豊富だったりする会社をいいます。
施工会社に依頼すれば、ブースの企画・施工と同時並行でパネルも制作してくれるので、自社の負担が大幅に減ります。
また施工会社は、来場者がどう動くかという「ゾーニング」も踏まえてブースを設計するので、どの位置にどのようなパネルを置けば成果が出るか、まで考えてくれます。
(2)社内リソースがある・予算が少ないなら内製でも良い
一方で、社内にデザイン経験のある担当者がいる場合や、展示会の予算をできるだけ抑えたい場合は、パネル制作を内製することも可能です。
内製のメリットは、制作費を抑えやすいことです。デザイン作成から印刷データの入稿まで自社で対応できれば、外注費を削減できます。
また、商品情報や訴求ポイントを理解している社内メンバーが制作するため、伝えたい内容を反映しやすいのもメリットです。
ただし、仕上がりのクオリティが低くなったり、ブースとパネルの統一感が失われたりするリスクもあるので注意しましょう。
まとめ
展示会のパネルは、来場者を印象付けるために重要なツールですが、「おしゃれなだけ」で終わっては集客につながりません。大切なのは、おしゃれを入口として自社に興味を持ってもらい、その後の商談・受注につなげることです。
誰に響かせたいのか、何を伝えたいのかを明確にしつつ、おしゃれで成果につながるパネルを作りましょう。
展示会で自社の製品やサービスを効果的に伝えたいなら株式会社ストラーツがおすすめです。商材の特徴を整理し、来場者に伝わる見せ方やメッセージ設計からブースデザイン・施工、制作物準備、当日運営まで対応。展示会で伝わる展示設計を通じて、出展効果を高めるブースづくりを支援します。
監修者コメント
展示会は、ただ「見せる」だけではなく、「成果を出す」ために戦略的に準備を進める必要があります。来場者の心を動かし、商談やリード獲得につなげるには、目的に合った設計と表現が欠かせません。ブースの力を信じて、ぜひ価値ある展示会にしていきましょう。
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