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読みたくなる展示会パンフレットの作り方とは?デザインのコツを解説

この記事の監修者:堀江 和敬 株式会社ストラーツ 代表取締役社長

これまでに多数のイベント・展示会を制作。日本最大級のIT系のオンライン展示会を主催を経験。
展示会では費用対効果を重視し、名刺獲得からの受注を最大化することを大切にしている。

展示会パンフレットは、単なる配布物としてでなく、「その場で読みたい」そして「帰ってじっくり読みたい」と思ってもらえるかが重要です。

そのためには、正しい作成フローを理解し、目的に合った種類の選定、デザインの工夫が必要となります。

本記事では、来場者が読みたくなるパンフレットの作り方や種類、デザインのコツ、注意点まで実践的に解説します。

パンフレットのデザインをはじめ、展示会で自社の製品やサービスを効果的に伝えたいなら株式会社ストラーツがおすすめです。

商材の特徴を整理し、来場者に伝わる見せ方やメッセージ設計からブースデザイン・施工、制作物準備、当日運営まで対応。展示会で伝わる展示設計を通じて、出展効果を高めるブースづくりを支援します。

目次

展示会パンフレットで意識したい2つの視点

パンフレットは、ブース内に「ご自由にどうぞ」と置いたり、接客時に直接渡したりします。出展する側としては、来場者がパンフレットを手に取る=何かしらの興味があると考えて良いでしょう。

そこで意識したいのが、次の2つの視点です。

・渡した直後に読んでもらえるか(その場で、あるいは会場内で)
・持ち帰った後にじっくり読んでもらえるか

来場者は短時間で多くのブースを見て回らなければならないので、会場内でじっくり読むことは稀です。ですが、その場でさらっと立ち読みする人は多いので、企業としては「立ち読みしてもらえる形状やデザインのパンフレット」を作る必要があります。

また、立ち読みだけでなく、持ち帰った後に読まれるかも重要です。数日のうちに来場者が展示会を思い出し、パンフレットをもう一度開きます。ここでもう一度理解を深めてもらえるかも勝負の分かれ目です。

「立ち読み」と「持ち帰ってじっくり読んでもらう」この2つを両立させるのは簡単ではありませんが、どの種類を選ぶか、どのようなデザインにするかを設計すれば、十分に実現できます。

展示会パンフレットの種類

展示会で使用されるパンフレットは、大きく4種類に分かれます。それぞれの特徴やメリット、デメリットを見ていきましょう。

(1)2つ折りパンフレット【★おすすめ】

引用:ラクスル

特徴A3サイズを2つ折りにしたパンフレット
メリット【企業側】見開きでテキストや写真を大きく見せられる【来場者側】受け取ったとき、その場ですぐに読みやすい
デメリット情報量が限られるので、説明資料としては弱くなりやすい

展示会パンフレットを作るなら、この「2つ折り」をおすすめします。理由は、来場者にその場で読んでもらいやすいからです。

商談やフォロー資料としてはやや弱いですが、その場で読んでもらえれば、自社や製品について理解し、さらに興味を深めてもらえます。

(2)中綴じパンフレット

引用:よくわかる中綴じページ数の数え方・面付け・無線綴じとの違い | 株式会社ウィル・コーポレーション

特徴複数枚の紙をホチキスで綴じた、8〜16ページ程度の冊子
メリット【来場者側】冊子になっているので本のように見開きできる
【企業側】情報を体系立ててまとめられるので、商談資料としても使いやすい
デメリットページ数が多いため、来場者の読む負担が大きくなりやすい

(3)ポケット付きパンフレット

引用:ポケットファイル印刷 | Printnet

特徴表紙内側にポケットが付いた形状で、名刺や料金表など複数の資料を差し込める
メリット【来場者側】複数資料がまとめて入っているので、必要なものだけ選んで読める
【企業側】ポケットに入れる資料を差し替えられる。複数の資料をまとめて入れられる
デメリットポケットの中身が落ちやすい

(4)3つ折りパンフレット

引用:A4三つ折りリーフレットの作成 | BANCHA

特徴A4サイズを3つ折りにしたパンフレット
メリット【企業側】情報を順番に見せやすい
【来場者側】コンパクトなのでカバンに入れやすい
デメリット紙面が狭いためテキストや画像のサイズが小さくなりやすく、読みにくい印象を与えることがある

展示会パンフレットのデザインのコツ4つ

展示会パンフレットのデザインを作る際は、次のコツを意識してみてください。

【前提】パンフレットは手元サイズなので情報量が限られる

パンフレットがパネルやポスターと大きく異なる点は、「手元で読むサイズ」であることです。情報を入れすぎると可読性が下がり、離脱につながってしまいます。

その上で、次のポイントを意識しましょう。

・必要以上に長文を入れない
・要点は見出しと箇条書きでまとめる
・パッと見で内容がわかるデザインを意識する

シンプルにまとめつつも、ロゴやカラーの組み合わせで印象づける工夫が必要です。一目で自社の資料だとわかるようにすると、他社のパンフレットに埋もれにくくなります。

コツ①:ブースを丸ごと落とし込むイメージで作る

パンフレットは、製品の魅力を知ってもらうだけでなく、「ブースの世界観を持ち帰ってもらう媒体」でもあります。

ブースの配色やフォント、キャッチコピーをパンフレットにも反映させることで、来場時の記憶とリンクしやすくなります。「あの会社のパンフレットだ」と思い出すきっかけになるのです。

ポイントは次の通りです。

・ブースと同じ配色を意識する
・壁面で掲示したキャッチコピーを踏襲する
・写真やグラフィックは展示内容と連動させる

コツ②:写真とイラストで読み手の負担を減らす

製品説明や導入事例など、テキストだけが続くと読み手も疲れてしまいます。ストレスなく読んでもらうためにも、写真やイラストを積極的に使いましょう。

具体例として、次のようなものがあります。

・実際の利用シーンの写真を載せる
・ビフォーアフターの比較写真を載せる
・導入プロセスを図解で表現する

多くの人は、パンフレットを開いたら、すぐに写真やイラストに目が行くはずです。まず写真を見せて、すぐ横にテキストを設置するなどの視線誘導を意識してみてください。

なお展示会のパンフレットでは、視線誘導のために「Z型レイアウト」が用いられます。

▼Z型レイアウト

コツ③:紙質や加工もデザインの一部と考える

パンフレットは手で触れる媒体なので、紙の質感もデザインと同じくらい印象に影響します。企業のブランドイメージに合わせて最適なものを選びましょう。

▼パンフレットで用いられる紙質・加工の例

紙質・加工方法イメージ特徴と印象
グロスPP加工

引用:プリントモール
ツヤのあるフィルムを接着。光沢が出やすく、色が鮮やかに映る。コストが高いので表紙や裏表紙のみに使っても良い。
マットPP加工
引用:プリントモール
ツヤが少なめのフィルを接着。落ち着いた雰囲気になり、上品さが増す。
クラフト紙
引用:プリンパ
ザラザラとした手触りが特徴。ナチュラル・レトロな印象を与えやすい。

ただし、パンフレットの種類によっては、紙質や加工の選択肢を限定している印刷会社もあるので注意しましょう。

コツ④:QRコードを設置してリード獲得の可能性を広げる

冒頭でお伝えしたように、パンフレットでは「読み手の行動」につなげる必要があります。行動喚起の手段として、QRコードが効果的です。

▼QRコードの設置ポイント

・サイズは2cm×2cm程度が目安(大きすぎず、小さすぎず)
・周辺に情報を置かずスッキリさせる
・光沢が強すぎる紙は避ける
・誘導文言を添える
・複数のQRを用意する場合は間隔を広く取る
・URL、連絡先、担当者名も併記する※担当者名はふりがなを付ける

展示会パンフレットの作り方

続いて、展示会パンフレットの作り方を5つのステップに分けて解説します。

【前提】制作開始前に「3項目」を決める

パンフレットを作り始める前に、まずは「使用目的」「目標数値」「ペルソナ」の3つを決めましょう。これらを決めることで、テキストやデザインの方向性のズレを防げます。

3つの項目
① 使用目的・ブース内で渡す一般資料として
・名刺交換と合わせて渡すフォロー資料として
・商談テーブルで使う説明資料として
② 目標数値・配布率(回収名刺枚数 ÷ 配布部数)
・QRコードからの流入数
・フォーム送信数
・商談化率
③ ペルソナ・職種:決裁者か、現場担当者か
・関心軸:コスト/品質/納期のどれに関心が強いか
・導入障壁:価格なのか、工数なのか、社内稟議なのか
→人物のイメージを作り上げる

(1)パンフレットの種類を決め、構成ラフを作る

パンフレットの種類(2つ折りや中綴じなど)が決めて、手書きでラフを作りましょう。

製作に入る前に下書きをしておくことで完成イメージを掴めるほか、修正コストも減らせます。

▼2つ折りパンフレットの構成例

・1ページ目:表紙
・2ページ目:課題 → 解決策、製品概要
・3ページ目:導入事例、効果のポイント
・4ページ目:CTA(問い合わせ)、QR、企業情報

(2)原稿の下書きをする

構成ラフを作ったら、次に原稿の下書きに進みましょう。原稿の文章は「見出し」→「本文」の順に作り、冗長にならないようにします。

原稿作成のポイントは次のとおりです。

・見出し:30字前後を目安
・本文:1ブロック80〜120字
・テキストを並べる際は段を詰めすぎないようにする
・スペックは表形式でまとめて可読性を高める
・社内用語は避け、誰が読んでも理解できる表現にする

文章を書く際は、「〇%改善」「〇社で導入」など具体的な数字があると説得力が増します。

(3)写真を差し込む

続いて、パンフレットに写真を差し込みましょう。

見やすくするために、製品や利用シーンの写真を掲載する際は「300dpi以上」の解像度にするのがコツです。

粗い素材を使用すると印刷時にぼやけて見え、資料全体の品質が低く見えてしまいます。また、解像度だけでなく、自然光や被写体のアングルなど「写真の取り方」も重要です。

▼写真撮影のポイント

・自然光で撮影すると柔らかい印象になる
・製品は正面+斜めの2パターンを用意しておく
・写真の背景はシンプルなほうが資料に馴染みやすい

(4)製作に進む

パンフレットの原稿が完成したら、本格的なデザイン制作に移りましょう。デザイン制作では「フォント」と「カラー」を重視します。

① フォントはフォーマルで読みやすいものを使う

展示会パンフレットでは、フォーマルで読みやすいフォントを利用します。代表例は、ヒラギノ角ゴや源ノ角ゴシックなど「太めのゴシック体」です。

ブランドの世界観を重視したい場合は、明朝体やセミセリフ系も効果があります。なお、フォントは2種類、多くても3種類にするのが望ましいです。

▼「ヒラギノ角ゴ」の字体

引用:フォントラインナップ | SCREEN

▼「源ノ角ゴシック」の字体

引用:マイフォント

・見出しは太め(Bold)、本文は中太(Regular〜Medium)を意識
・文字サイズは見出し14〜16pt、本文は8〜10ptが目安
・英数字を混ぜる場合は「Noto Sans」「Roboto」などの多言語対応フォントを使用

背景とのコントラストが弱いと文字が埋もれてしまうため、「白の背景 × 黒い文字」「濃い色の背景 × 白い文字」のように明暗差を明確にすると、より可読性が高まります。

② 色の心理イメージを理解し、少ない色数で印象づける

興味を引くパンフレットを作るためには、カラーの組み合わせも重要です。「色」は人の感情に直接影響を与える要素であり、どの色を使うかで、見た人に与える心理的イメージが変わります。

▼色が与える心理的イメージ

イメージ適した業界
ブルー系信頼、清潔、誠実ITや医療、機器業界に多い
レッド系情熱、エネルギー、注目スタートアップや販促系に多い
グリーン系自然、安全、安心農業や環境関連に向いている
ブラック・ゴールド高級感、重厚感BtoBやブランド訴求に効果がある

メインカラーは2色程度にするのが望ましいです。細かい色数は多少増えても問題ありませんが、多色にすると読みにくくなる可能性があるため注意しましょう。

(5)発行部数を決めて校正、印刷を依頼する

パンフレットの発行部数は、KPI+α(アルファ)で考えるのが一般的です。たとえば、目標集客数が500人だった場合、500枚に加えて100枚ほど追加で用意しましょう。

過剰に印刷するとコストが無駄になり、不足すると機会損失になるため、KPIを詰めておくことが重要です。

あわせてパンフレット内容の最終チェック(=校正)を行い、印刷会社に印刷を依頼します。

展示会パンフレットを作る際の注意点

最後に、展示会パンフレットを作る際の注意点を2つ紹介します。

(1)法的表記や著作権に注意する

展示会パンフレットには、写真や画像などの素材、導入企業のロゴなど、さまざまな権利が絡みます。うっかり使い方を誤ると、クレームやトラブルにつながる可能性があるので注意が必要です。

よくある失敗例対策
商標の「®️」の記入漏れ対象物(ロゴや商品など)に商標がないか必ずチェックする
他社製品との比較表で、情報のソースを明記していない比較条件やソースを明記する例:「※当社調べ」「2026年〇月時点」など)
許諾なしで他社のロゴを掲載してしまった※パンフレット内の事例掲載で起こりがちあらかじめ、掲載したいロゴや情報に関する許諾を得る
商用利用ができないフリー画像を使っていた商用利用可か、クレジット表記(著作者や提供者の記載)が必要か、再配布が許可されているかを必ず確認する

社内だけで判断せず、法務・広報部門によるチェックを制作フローに組み込むことで、リスクを最小限に抑えられます。

(2)印刷前に内容の正誤・色のチェックを行う

パンフレットは、来場者にとっては「企業の顔」です。小さな誤字脱字や色味のズレがあるだけで、細部に気を配っていない会社という印象を与えかねません。

そのため、印刷前に誤字や画像の差し替えミス、色のチェックを行いましょう。

▼チェック項目

・社名や住所、役職、電話番号、メールアドレスなど「基本情報」は要チェック
・QRコードの読み取りテストを行う(リンク切れが起きていないか)
・色は単なる見た目だけでなく、カラーコードまで確認する
・使用している色が、自社のガイドラインに準拠しているかもチェック

納品されてしまうと手直しができない、直せるとしても大きな手間とコストがかかるため、必ず印刷前に最終チェックをしましょう。

【まとめ】展示会パンフレットのデザインは、リード獲得や商談につながる大切な要素

展示会パンフレットは、①立ち読みしてもらえるか、②持ち帰った後にじっくり読んでもらえるかの視点で作ることが重要です。

読んでもらえるパンフレットにするためにも、どの種類にすべきか熟考し、デザインを作り込む必要があります。フォントや色使い、紙質・加工、QRコード導線などさまざまな工夫が必要です。

パンフレットで自社のブランドやブースの世界観をうまく伝えられれば、問い合わせや商談にもつながってくるでしょう。

パンフレットのデザインをはじめ、展示会で自社の製品やサービスを効果的に伝えたいなら株式会社ストラーツがおすすめです。

商材の特徴を整理し、来場者に伝わる見せ方やメッセージ設計からブースデザイン・施工、制作物準備、当日運営まで対応。展示会で伝わる展示設計を通じて、出展効果を高めるブースづくりを支援します。

監修者コメント

展示会は、ただ「見せる」だけではなく、「成果を出す」ために戦略的に準備を進める必要があります。来場者の心を動かし、商談やリード獲得につなげるには、目的に合った設計と表現が欠かせません。ブースの力を信じて、ぜひ価値ある展示会にしていきましょう。

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